銀行で通帳をもらおうとしたら「有料です」と言われた…新規口座開設でかかる「手数料」を節約する方法とは?
三大メガバンクをはじめとする各銀行では、新たに口座を開設するにあたって、紙の通帳を有料化または廃止する動きが進んでいます。 そこで今回は、紙の通帳が有料化または廃止となった経緯や、実際に通帳代としていくらぐらいかかるのかを解説します。 さらに、新規に口座を開設する際にかかる通帳代を節約する方法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
三大メガバンクの口座開設時にかかる通帳代
最初に、三大メガバンクにおける紙の通帳にかかる費用を確認してみましょう。 各銀行における通帳代の価格を表1にまとめました。 表1
※株式会社三菱UFJ銀行「紙通帳利用手数料(2022年4月以降に新たに普通預金口座を開設されるお客さま)」、株式会社三井住友銀行「よくあるご質問」、株式会社みずほ銀行「Q.通帳を発行したいです。手数料はかかりますか」を基に筆者作成 表1の通り銀行ごとに若干の違いはありますが、未成年者・高齢者を除いて、新規に口座を開設し紙の通帳を利用する場合は、通帳代が発生することになるようです。 それに伴い各銀行では、利用手数料無料のインターネット通帳への切り替えを呼びかけています。 なお、有料化または廃止対象期間前に口座を開設した方は、従来通り通帳代は無料のケースがほとんどです。
通帳代がかかるようになった理由とは?
各銀行で通帳代がかかるようになった要因としては、スマートフォン(以下スマホ)が一般的となり、デジタル化が進んだからといわれています。そのため、時間や場所を選ばずに、インターネットから口座にアクセスできるようになりました。 銀行への振り込みや口座の残額確認などは、スマホのアプリなどを使えば簡単にでき、通帳の必要性が薄れたと推測されます。 また銀行側としても、紙の通帳を発行する際に生じていた印紙税などのコストを削減できるといったさまざまなメリットがあることも、紙の通帳の有料化・廃止の理由といえるでしょう。
通帳代のコストをおさえるための方法
新たに銀行口座を開設する際、紙の通帳を発行するために手数料がかかることが分かりました。 ここでは、通帳代のコストをおさえるための方法をご紹介します。 銀行における現金の入出金以外の手続きの大部分は、すでにインターネットバンキングで対応が可能となっています。そのため、紙の通帳をインターネット通帳に変更するのも方法の一つです。 また、銀行自体をネットバンクに変更することも有効です。 ネットバンクは、取引がすべてスマホやPCで完結する、ATM利用手数料や振込手数料が安い、預金金利がふつうの銀行より高い場合があるなど、さまざまなメリットがあります。 自分のライフスタイルや使い方に合った銀行や、利用方法を選択することがポイントです。