森高愛、主演・佐野晶哉は「本当に子犬みたいで…」今作のために大胆イメチェンも<離婚後夜>
佐野晶哉が主演を務めるドラマ「離婚後夜」(毎週土曜深夜2:30-3:00ほか、テレビ朝日ほか/ABCテレビは毎週日曜深夜0:10-0:40)が、12月14日(土)で最終回を迎える。今回WEBザテレビジョンでは、同作で久保田紗友演じるヒロイン・香帆の親友、目黒実咲役を務める森高愛にインタビューを実施。撮影現場の様子や、最終回を前に見どころなどを語ってもらった。 【写真】森高愛、印象に残っているという会議室のシーン ■実咲との近い部分を明かす「大切な人にはとことん尽くしたい、守ってあげたい」 ーー改めて、今作への出演が決まったときのお気持ちを聞かせてください。 実は、今作への出演は佐藤快磨監督のワークショップを受けさせていただいたことがきっかけだったんです。ワークショップには自分のお芝居を磨くために参加させていただいていたので、オファーをいただいたときには驚きました。 ワークショップからお仕事に繋がるのは私自身初めてで、佐藤監督も初めてだとおっしゃっていて。ただ、役について聞いたときに私と近しい部分がとても多くて、監督はそこを感じ取ってくださったのかなと思いました。 ーー例えば、どんなところが実咲に近いと感じましたか? 私は大切な人の範囲が少し狭くて、ただその相手にはとことん尽くしたい、守ってあげたいという気持ちがとても強いんです。それが実咲の、香帆や恋人のリュウジに対する気持ちに少し似ているなと感じました。 台本を読んでみても、友達が落ち込んでいるときの寄り添い方や、友達への許せない行為があったときに沸点がグッと下がる感じは、自分と似ていると思いました。 ■実咲役のために大胆イメチェン「自ら切りたいと伝えて」 ーー今回、役作りのためにバッサリと髪を切られましたよね。 原作を読んだときに、実咲ちゃんの髪が短くて「私も切りたい」とすぐに思ったんですよね。切ってくださいと言われたわけではなく、自ら切りたいと伝えて切らせてもらいました。 ーー切った前後で心境の変化はありましたか? これまでは、相手に対して「こうしたい」と伝える術を知らなかったというか、自分の気持ちを溜め込んで、結局人に言えずに終わってしまうことが多かったのですが、髪を切って自分の中で明確化されたのか、自分の気持ちを伝えられるようになったんです。切ったことで、意志の強さを得られた気がしています。 ーー周りからの反応はいかがでしたか? びっくりしていました。でも「ショートの方が好きかも」と言ってくれる人が多くて。うれしいのですが、ずっと長めだったのでちょっと複雑な気持ちも(笑)。 ■撮影を振り返り「みんなで一緒に作り上げている感がありました」 ーー実咲がはつらつとしていることもあり、森高さんが出演するシーンはパッと明るくなりますよね。ビジュアル以外で意識していたことはありますか? 逆に、ドラマ全体のトーンを私が崩しているのではないかという不安があったのですが、監督やプロデューサーから「実咲がいると明るくなる」と言っていただいたので、気にしなくて良いんだと演じられました。 役作りで難しかったというよりは、香帆役の久保田紗友ちゃんとどう距離を詰めようかなということを最初は考えていましたね。ですが、最初から紗友ちゃんが「おさゆって呼んでね」と言ってくれて距離が縮まったので、ずっと楽しく撮影させてもらっていました。 ーー撮影現場の雰囲気はいかがでしたか? 本当に和気あいあいとした、温かい現場でした。キャストは同年代の方が多く、スタッフさんの中には私よりも若い方も結構いらっしゃって、みんなで一緒に作り上げている感がありました。 ーー初共演の久保田さんについて、最初と、共演してみて何か印象は変わりましたか? お会いする前までは、勝手にクールな方なのかなと思っていたのですが、初日から無邪気で、優しくてみんなを巻き込む明るさがあって、そのギャップにキュンとしました。そこからグッと心を掴まれちゃいました。 ーー座長の佐野晶哉さんの印象はいかがでしたか? お芝居をするシーンはそれほど多くなかったのですが、ご一緒したときがちょうど一番弱っている状態の伊織くんだったこともあり、本当に子犬みたいで。「この人は守らなくてはいけない存在だ」「香帆、しっかりしなさい!」という気持ちになりました。 本人に「子犬みたいだね」と話したら、監督に子犬感を大事にしてほしいと言われていたらしくて、まさにその通りだったので驚きました。 ■最終回を前に「一緒に応援して寄り添って見ていただけたら」 ーー個人的に、印象に残っているシーンはありますか? 第6話、会議室でリュウジ(比嘉秀海)から“香帆の離婚の原因が真也の浮気であること”を聞くシーンが印象に残っています。 とても他愛もない場面ではあるのですが、香帆が直接言ってくれなかったショックと、それをリュウジから聞いたショックと、またこの人余計なこと言ったよ…という気持ちと、いろいろな思いが混じり合ってグッと気持ちが入ったシーンだったので、印象的でした。 ーー今作では心機一転イメチェンするなど、さらに役の幅を広げている森高さんですが、今後挑戦したい役柄はありますか? 髪が長かった頃は、ぶりっこや小悪魔っぽい役をいただくことが多かったのですが、せっかく髪を切ったので、専門職や強い女性など、そういった役にチャレンジできたら良いなと思っています! ーーいよいよ最終回ですが、見どころを教えてください。 後半になり、ようやく香帆の気持ちが動き出し、真也も自分の気持ちに気づき、みんながまた別の壁にぶち当たって成長していく場面が出てきたと思うんです。最終話では、実咲も一歩踏み出す姿が描かれますので、皆さんに応援していただきたいなと思っています。 人生が変わる瞬間って、急に現れて、急に飛び越えなくてはいけなくなることがとても多いじゃないですか。そんなターニングポイントがそれぞれに詰まっている物語だと思いますし、そこを飛び越えられるように、一緒に応援して寄り添って見ていただけたらうれしいです。