中日ドラフト5位・高橋幸佑、入寮から一夜…驚きだらけのナゴヤ球場 高校の先輩・斎藤綱記の投球に、「サカナクション」の広告
ドラフト5位ルーキーの中日・高橋幸佑投手(18)が入寮から一夜明けた9日、ナゴヤ球場で自主トレした。中日屋内練習場のブルペンで北海道・北照高の先輩・斎藤綱記投手(28)の投球を見て驚き、球場の右翼フェンスに同校のある小樽市にゆかりのあるメンバーで構成される音楽グループ「サカナクション」の広告に目をむいた。今後は成長のヒントが転がる「新宝島」で新人合同自主トレに臨む。 高校の先輩で同じ左腕の斎藤を見つけた高橋幸はスタッフを探した。松永スカウト部長に声をかける。目的はブルペン投球の見学許可を得るため。伝え聞いた斎藤からゴーサインを得た。ブルペンに入るネットをくぐっただけ。遠慮して隅っこから遠くの投球を見た。 「やっぱりすごいなと思いました。もう、それだけです」。横浜出身だが親族の縁で北海道へ渡った。最速149キロまで力をつけても、同じ左腕の投球を生で見ると、実力の差を痛感する。縮める距離が測れないから、埋めるアプローチもすぐには分からない。 見られた斎藤は「ちょっと嫌でした」と苦笑い。それでも、「いろんな人を見て吸収していってくれればいいと思います。いいボールを投げる選手なので、僕を見ても驚かないですよ」と勢いのある後輩を持ち上げた。 18歳は外野の右翼フェンスを見ても驚いた。何で、ここにサカナクションの広告があるのか。ボーカル兼ギターの山口一郎が竜党で、自腹で枠を購入したと知りビックリした。「(サカナクションのヒット曲の)新宝島、もちろん知っています。小樽にゆかりのある方です」。名古屋とのつながりをまたひとつ感じた。
中日スポーツ