夏は白樺学園が9年ぶり、札幌日大が甲子園初出場!秋は東海大札幌が制し「戦国時代」突入か【2024北海道の高校野球】
2024年も、あと1カ月あまりで終わろうとしている。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。 2024年北海道大会の結果 昨年の北海道では北海、クラーク国際の2強が際立った強さを誇ったが、24年は少々、様相が変わった感があった。春は北海が優勝し、クラーク国際が準優勝したが、夏は北海がまさかの南北海道大会1回戦で敗退。北北海道では大本命と目されていたクラーク国際が決勝で敗れて、2チームともに夏甲子園の出場を逃した。 北北海道では白樺学園が優勝した。安定した投手力を武器に勝ち上がり、9年ぶり出場の甲子園では初戦敗退も、0対1(対創成館=長崎)と大接戦を演じて実力を発揮した。 南北海道は札幌日大が悲願の初出場を果たした。小熊 梓龍投手(3年)を中心とした守備力と破壊力のある打撃が売りだった。甲子園では優勝した京都国際(京都)の前に初戦敗退となったが、注目左腕の中崎 琉生投手(3年)から12安打を放つなど、打撃力の高さを証明した。 秋は東海大札幌が10年ぶりに制した。準々決勝でクラーク国際、準決勝で札幌日大、決勝で北海を破るなど、並みいる強豪を倒して頂点をつかんだ。明治神宮大会でも初戦を突破し、8強入りを果たしている。来年出場が有力なセンバツで、前回、東海大四として出場し準優勝した2015年同様の活躍に期待が高まる。 また、駒大苫小牧が春8強、秋は4位と名門復活の兆しを見せた。夏4度甲子園出場の実績がある釧路江南も、春秋ともに8強入りを果たしている。2025年も熾烈な戦いが繰り広げられそうだ。