阪急阪神HDの角和夫会長が退任、「健康上の理由」として辞任申し出…阪急電鉄会長職は継続
阪急阪神ホールディングス(HD)は20日、角和夫会長グループ最高経営責任者(CEO)(75)が20日付で退任したと発表した。本人から「健康上の理由」で辞任の申し出があったという。 【写真】死亡した宝塚歌劇団の女性団員が、ヘアアイロンを当てられたとするやけど痕。やけどを負った約1か月半後に撮影されたが、はっきりとまだ跡が残っている
20年以上トップを務めた角氏を巡っては、子会社の阪急電鉄が運営する宝塚歌劇団の女性団員が昨年9月に死亡した問題への対応で責任を問う声が上がっていた。後任の会長は置かず、嶋田泰夫社長(60)がグループCEOを兼務する。角氏は阪急電鉄の会長職は継続する。
角氏は1973年に旧阪急電鉄(現阪急阪神HD)に入社。鉄道事業を長く担当し、2003年に社長に就任した。06年の阪神電気鉄道との経営統合では主導的な役割を果たし、新たに発足した阪急阪神HDの社長に就いた。