春に気になりがち!「ガサガサかかと」をケアする方法【医師監修】|STORY
春は足元も軽やかになり、冬の間ケアを怠っていたガサガサかかとが目立ってくる時期。若い頃は何もしていなくても綺麗だったかかとが、40代になり気がつくと硬くガサガサになっていた、という人は意外と多いんです。今回は、ガサガサかかとになる原因や、おすすめのケア方法などを、美容皮膚科「タカミクリニック」副院長の山屋雅美先生に詳しく伺いました。
40代のかかとがガサガサになりやすい理由
通常、皮膚は皮脂腺から分泌される「皮脂」によって皮脂膜をつくり、それにより皮膚の水分を保っているのですが、足の裏には皮脂腺がありません。そのため、皮膚の内側に水分をとどめておくことができず、常に乾燥しやすい状態なんです。 一方、足の裏には汗を分泌する汗腺がたくさんあって、左右の足で1日コップ1杯の汗をかくと言われています。そのため、足の裏からは水分がどんどん蒸発し、うるおいが失われやすい状態に。 また、歳を重ねるにつれ皮膚の再生力が衰え、ターンオーバーが乱れがちになることで、古い角質もはがれにくくなり、かかとの皮膚は厚く硬くなっていきます。更に、かかとは全体重を支えていて、靴と靴下の間で日々摩擦が起こりやすい部位。体重による圧迫と靴の摩擦による刺激で、年齢を重ねるほど角質は厚くなってしまうんです。40代は顔や手の保湿と同じように、かかとの保湿も毎日しっかり行うことが大切です。
間違ったかかとケア
■力まかせに削る 皮膚は強い刺激を受けると、その刺激から皮膚の内側を守るために、さらに皮膚を厚く硬くしようとします。そのため、かかとのガサガサを除去するために力まかせにゴシゴシと削りすぎると、さらに悪化してしまうだけではなく、角質ではない皮膚まで傷つけてしまう可能性もあるんです。 ■削ったあとに何も塗らない 削った直後のかかとはつるつるしていますが、そのまま放置していると、水分が蒸発し、さらに乾燥がひどくなります。角質の中にしっかりとうるおいを与えるために、保湿効果の高いクリームを塗りましょう。