「被害女性は震えて泣いていた」埼京線の悪質すぎる痴漢の実態
“私人逮捕”が注目を浴びてしまって失敗
その狙いは当たり、YouTubeは急速に伸びた。SNSやメディアでは「やりすぎ」という声も含めて大きな話題になった。だが、2023年11月に50代男性を不当に拘束したとして逮捕されてしまったのだ。 「いきなりアカウントがBANされてしまい、収益はゼロに……。インプレッションを稼ぎ、炎上してでも話題性を生むことで、ひとりでも多くの人に“痴漢の実態”に目を向けるきっかけになって欲しかったんです。でも実際は、“私人逮捕”が注目されてしまった挙句、僕の逮捕。完全に失敗でした」 逮捕が転機となり、活動方針を見つめ直したそうだ。本来の目的は痴漢を撲滅し、人の役に立つこと。世間から“私人逮捕系YouTuber”と呼ばれなくなるためには、きちんと活動家になる必要がある……。そこで、フナイムさんとタッグを組み、「NPO団体 えんじん」を立ち上げたのだ。
「被害女性は震えて泣いていた」
フナイムさんは「本当に埼京線の痴漢の数は異常です。一刻も早く解決しなければ」と語気を強める。 「埼京線の通勤ラッシュ時の1号車から3号車は危ない。1車両に多いときで30人ぐらいの痴漢がいることもあります。中島さんとパトロールに行くと、痴漢はすぐにわかりますね。普通の人はスマホを見たりしているけど、痴漢はホームで“品定め”をしていて、目ぼしい女性がいなければ電車を見送ります。痴漢するためだけに埼京線に乗り、何往復もしている人もいますね」(フナイムさん、以下同) 痴漢は1対1だけではなく、“囲み痴漢”といって複数名で1人の女性を取り囲み、周りから見えないようにする悪質な方法もあると話す。 「彼らが事前に連絡まで取りあっているかは分かりませんが、おそらく顔見知りたちがターゲットの女性を決めて協力しながら痴漢する。ただ触るだけではなく下着を脱がして、中に手を入れてくる人もいます。助けたら、被害女性は震えて泣いていました。超混雑している中で、男性から囲まれたら、ふつうは怖くて声なんて出せませんよ」