「絶対叶える!」という強い気持ちが引き寄せる、服部樹咲の未来。【私のパリシック。vol.3 服部樹咲】
自分らしく人生を謳歌するパリジェンヌの生き方には、いまの私たちが力強く生きるためのヒントが詰まっている。そんなパリジェンヌのスタイルに共鳴する現代のアイコンにフォーカス。vol.3は話題の気鋭俳優、服部樹咲が登場。 【写真】「絶対叶える!」という強い気持ちが引き寄せる、服部樹咲の未来。 2020年に公開された映画『ミッドナイトスワン』で演技未経験ながら、日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いた服部樹咲が、映画『BISHU ~世界でいちばん優しい服~』で長編作品初主演を果たした。長年のクラシックバレエ経験で培ったタフな精神と、天性の研ぎ澄まされた感性が新しい時代を切り拓く。
自分が好きなものを自由に纏う。
──人生を謳歌し、自分らしく生きるパリジェンヌ。服部さんはパリを訪れたことはありますか? パリやパリジェンヌにどのようなイメージを持っていますか。 パリは訪れたことがないのですが、自由なイメージがあり憧れの街です。パリの人たちのファッションをYouTubeやストリートスナップで見ることがあるのですが、他人がどうとかではなく自分の好きなものを着て楽しんでいる感じがして素敵だなと思います。好きなモデルさんが出ていることがあるのでパリコレもチェックするのですが、とても興味があります。 ──今日はロエベのクラフト感のあるニットにユニークなシルエットのルックを選びました。服を選ぶ時はどのような気持ちを大切にしていますか。 ファッションは大好きで、普段はヴィンテージのアイテムを買うことが多いのですが、月日を経てでてくる独自の色味が好きなんです。店もオーナーがこだわりや愛を持って集めているショップによく行きます。このオーナーさんのセンスが好きだなというショップが見つかると、大体そこで売っている服は全部かわいいので、いいものに出合う確率が上がります。今日のロエベのルックは、パンツのシルエットとニットのバランスが絶妙で「これが着たい!」と直感で思いました。
幼少の頃の成功体験がいまの私を支えてくれる。
──2020年公開の映画『ミッドナイトスワン』でのスクリーンデビューから、『BISHU ~世界でいちばん優しい服~』での長編作品主演まで、順調にキャリアを築いているように見えますが、活動の中で困難やもどかしさを感じることはありましたか。その時はどのように乗り越えますか。 昨年から今年にかけて、私個人としては順調とは言えない状況が続いていたように思います。ですが、心では「絶対できる」という自信は失わずにいたので、大きく落ち込んだり、焦ったりということはなかったです。心を保てたのは、クラシックバレエでの成功体験があったから。昔からコンクールに出ることもあったのですが、同じスクールの先輩が小3で1位を獲った姿を見て、私も小3になったら絶対に1位になりたい!と思いました。負けず嫌いな性格はその時からで、当時は毎日バレエレッスンに通って、家でも暇さえあれば鏡の前で踊って、トレーニングをして、実際に1位になることができました。この時の成功体験が自分に自信を与えてくれるきっかけなになったのだと、いま振り返ると思うのですが、「絶対叶える!」という気持ちを持つことが、思いを実現する力を引き寄せることなのだと信じています。