【速報】再打ち上げは「あす15日午前11時を予定」スペースワンが記者会見 ロケット「カイロス」2号機打ち上げ延期「高度10キロメートル以上の風が強く打ち上げに適さないと判断」
和歌山県串本町から発射する民間の小型ロケット「カイロス」2号機は14日午前11時に打ち上げの予定でしたが、発射の約30分前に打ち上げの延期が発表されました。スペースワンは先ほどから会見を開き、延期の理由などについて説明をしています。その中で「再打ち上げは15日午前11時を予定していて、全力で調整を行っている」と話しました。 【LIVE】スペースワンが記者会見 スペースワンによりますと、天候分析した結果、発射場上空の高度10キロメートル以上の風が強くロケット打ち上げに適さないと判断したということです。 (スペースワン 阿部耕三執行役員)「ロケットは横からの過重に対して弱いので、これが上空を飛んでいる時に強い風があたると機体が壊れてしまう恐れがある」 その上で阿部執行役員は「次の打ち上げは関係省庁との調整もありますが、あす12月15日午前11時00分に打ち上げるべく調整しています」と話しました。 宇宙ベンチャー企業「スペースワン」が開発した小型ロケット「カイロス」。初号機は、幾多の苦難を乗り越え、今年3月、和歌山県串本町にあるロケット発射場からの打ち上げを多くの人が見守りました。しかし、打ち上げからわずか5秒、カイロスは空中で爆発。初号機の打ち上げは失敗に終わりました。初号機には人工衛星を搭載していて、軌道投入が成功すれば国内初となる民間単独の打ち上げとなるはずでした。 その後、予測よりもロケットの速度が遅く、安全と設定した飛行範囲を外れたため、ロケットが飛行中断措置として自ら機体を爆発させたと発表。スペースワンはロケット自体に問題はないとして、今年12月にカイロス2号機の打ち上げを目指していました。 再挑戦となる「2号機」には複数の衛星を搭載し、前回と同じ和歌山県串本町の「スペースポート紀伊」から発射予定で、スペースワンは午前6時半時点でも予定通り午前11時の打ち上げになることを発表していましたが、先ほどスペースワンは打ち上げ日程変更を発表しました。 発射延期について、和歌山・岸本知事は「天候の関係で打ち上げが延期されたとのことですので、よくあること。そういう意味ではどうってことはない。期待感が高まれば高まるほど成功の時の喜びが増す」などと話していました。