「やっぱお値段かな」安さが売りの”もやし”がピンチ 生産者235社→93社に激減 影響は学校給食にも
しかし、「低価格」を売りにしてきたもやしだけに値上げも簡単ではありません。 ■「安いから買う」消費者の本音 Q 店長もやしなんですけど何種類あるんですか? サニー姪浜店 恩知店長「この三つですね」 Q 売れ筋はどれになるんですか? サニー姪浜店 恩知店長「やっぱり一番下の価格が一番安いこの商品ですね。やっぱり価格だと思いますね」 この店では3種類のもやしが並んでいますが、売れ筋はやはりグラム単価の一番安いもやし。 野菜売り場で買い物客の様子を見てみると・・・ じっくり吟味して、、、、カゴに入れます。 ブロッコリーも色や形、一番いいものを見極めます。 ゴボウを手に取り、、、やっぱりこっち。 一方、もやしは・・・ほとんど迷うことなくカゴに入れていきます。 Q もやし普段買われるときって何を気にしてらっしゃいます? 買い物客「やっぱお値段かな。本当はあの根切りがいいんですけど、ちょっと高いから。お安い方にいきます」 買い物客「これが普段買ってるやつずっとこれ」 Q 3種類ありますけど 買い物客「やっぱりこの辺高いから序盤にもう見てないんですよね前から多分目に入ってなくて」 Q もやし選ぶときお値段以外何か気にします? 買い物客「賞味期限くらいです。もやしはもやしだから」 やはり消費者がもやしを選ぶうえで重視するのは何をおいても「安さ」。 しかしこの「安さ」を守るには今の緑豆価格は高すぎるといいます。 ■ウズベキスタンの畑を視察 川崎食品の川崎社長は中国産よりも安い緑豆を求め、10月、初めて産地を訪問。 もやし生産者組合の仲間とウズベキスタンの緑豆畑を視察しました。 川崎食品 川崎紀明 社長「まだまだ発展途上な感じではあるんですけども一応可能性はあるかなという印象を受けてます」 緑豆の産地の見直し。そして10年前からはもやし以外の商品も手がけることで利益を確保し、川崎社長は何とかもやしの生産を続けていく方法を模索しています。 川崎食品 川崎紀明 社長「やっぱりその適正な価格で売られてるもやしをどんどん買っていただくっていうことが我々生産者に対しての応援していただける励みにもなりますし、どんどん買っていただきたいところではありますね」
安くて調理がしやすくさまざまな料理に重宝されてきた「もやし」。 「物価の優等生」はかつてない苦境に立たされています。
RKB毎日放送
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