旅好き絶賛の北海道白老町。美の複合施設『ナチュの森』と『界 ポロト』の圧倒的なおもてなし
アイヌ文化に寄り添う湯宿『界 ポロト』に宿泊
星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」から、ここ白老町に2022年に開業した『界 ポロト』。 アイヌ語で“大きな沼”を意味するポロト湖のほとりにあり、穏やかなポロト湖と、湖を囲む美しい森林の景観が目の前に広がります。 アイヌ民族の伝統や文化をテーマとするナショナルセンター『ウポポイ』に隣接する『界 ポロト』は、館内のさまざまな場所にアイヌ民族の建築様式や家具、モチーフが取り入れられています。
とんがり屋根の湯小屋で“美肌の湯”モール温泉を満喫
ポロト湖にせり出すように立つとんがり屋根の建物は、湯小屋「△湯」(さんかくのゆ)。温泉は、世界的にも珍しい天然植物由来の有機物を含んでいるモール温泉。 実は『界 ポロト』に泊まりたかった理由の一つが、このモール温泉です。“美肌の湯”とも言われる、地中から湧き出る茶褐色の湯はとろとろとした肌触りで、湯上がりの肌はしっとりすべすべに。 浴室の構造もユニーク。ぬる湯の内風呂と露天風呂がシームレスにつながり、さらに目の前のポロト湖も一体に。まるで湖に漂っているかのような解放感。 また、宿泊棟にはドーム型屋根の湯小屋「○湯」があり、こちらは地中の洞窟のような空間。趣の異なるふたつの湯小屋で温泉を楽しめるのも嬉しいポイントです。
アイヌ民族の魔除けづくり “ご当地楽”を体験
全国の『界』で行われている、地域の伝統や文化を体験できるプログラム“ご当地楽”。 今回の『界 ポロト』の滞在では、アイヌ民族が魔除けとして身につけていたといわれる“イケマ”を使った魔除けづくりを体験しました。 他にも、ラウンジでご当地ならではのお酒を味わう「コタンの宵の集い」や、湯守りによる語らい「温泉いろは」、朝7時からの「丹頂鶴の羽ばたき体操」など、いくつものご当地らしさに触れられるおもてなしが。私が参加した丹頂鶴の羽ばたき体操は、気持ち良くておすすめです。 アイヌ文化に触れ、ポロトの自然、温泉がたっぷりと心と体を癒してくれる湯宿。 ここ白老町だからこその体験も良い思い出となりそうです。 界 ポロト 住:北海道白老郡白老町若草町1-1018-94 電:050-3134-8092(界予約センター 9:30~18:00) 公式HP
取材・文 神保亜紀子
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