故障したGIGA端末を探究教材に再利用、大阪市教育委員会×リネットジャパン×steAm
リネットジャパングループ株式会社のグループ会社、リネットジャパンリサイクル株式会社が、大阪市教育委員会および株式会社steAmと連携し、GIGAスクールパソコンを教材として再利用する探究学習プログラムを実施すると発表した。 【画像】探究学習プログラムの内容と授業スケジュール(一部調整中) 同プロジェクトでは、大阪市が保有する「故障したGIGAスクール端末」についてリネットジャパンがデータを消去し、教材として再利用できる状態に整える。探究学習プログラムを実施する小学校では、端末を分解して構造や素材を学びながら、リサイクルや環境問題に対する理解を深める。 児童たちが、これまで「壊してはいけない」「大切に扱うべきもの」という認識で触れていた学習用端末を自由に分解する中で、五感をフル活用して新たな発見や気付きを得られるようにするのが今回の取り組みである。 2023年10月には文部科学省・経済産業省・環境省から教育委員会に対し、GIGAスクール端末の処分方針が発表され、資源循環を目的とするリサイクルや再利用の検討が求められるようになった。さらに、端末の構造を研究することやレアメタルなどの素材に関する研究もSTEAM教育の活用例として示されている。 以上の背景から、リネットジャパンと大阪市教育委員会およびsteAmは、都市鉱山リサイクルの環境問題を中心とする探究学習プログラムの提供を決定した。 同プログラムは、12時間の時数を予定しており、不用端末の分解を通じてごみやリサイクルへの関心を高める。その後、児童が自ら問いを立て、解決に向けて情報を収集・整理・分析したり、ほかの児童と協働したりする学習を通して思考力・判断力・表現力を育成するという。 リネットジャパンは、パソコン・リサイクル企業および小型家電リサイクル法の認定事業者として、文部科学省のガイドラインに準拠したデータ消去に加え、「GIGAスクール端末の記憶媒体(SSD)に適したデータ消去」を実施している。
こどもとIT,編集部
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