田上奏大「この時期の失敗」は財産【若鷹ウインターリーグ奮戦記VOL.1】
小久保裕紀新監督へ恩返し
また、田上にとって小久保裕紀新監督の就任は追い風になるだろう。小久保監督は二軍監督を務めた22年、23年シーズンでいずれも、ウエスタン・リーグの開幕投手を田上に託した。その才能を認める言葉を公言して、数えきれないほど背中を押してもらった。そんな指揮官へ恩返ししたい気持ちは当然強い。 プエルトリコにいる間、チームから同行している庄嶋大一郎アスレチックトレーナーの指導の下でハードなトレーニングは行っていたという。 「1回絞れて、大きくなったという感じです。鏡で見て少し前の自分と違うのが分かるくらいです」 心も体も一回り、二回り成長できた武者修行となったようだ。来季に向けては先発ローテ入りを目指し、プロ初勝利から「最低でも5勝が目標」と意気込んでいる。 文=田尻耕太郎 写真=福岡ソフトバンクホークス
週刊ベースボール