監督の指示に従わず?ミランのPK2本失敗を伊紙が批判「誰も命令拒否を止めない」
ミランで勃発したPKキッカー問題を巡り、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が分析した。 【順位表:セリエA】苦しむミランの状況は? ミランは6日、敵地でフィオレンティーナと対戦して1-2と敗れた。しかしこの試合中、PKに関して問題が発生。ミランはPKのチャンスを2回得たものの、テオ・エルナンデス、さらにタミー・エイブラハムと相次いでGKダビド・デ・ヘアにストップされていた。そして『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、この2人は本来PKキッカーを担当する選手ではなかったとし、物議を醸している。 ミラノに拠点を置くイタリア紙は「1試合で2回のPK失敗は、ペナルティーマークに立つべきではない2人の選手によるものだった」と強く批判。ヴェネツィア戦(4-0)では3点リードしていた場面でクリスティアン・プリシッチがエイブラハムへと譲っていたが、この時とは状況が異なり、僅差の場面におけるキッカーの序列無視を問題視している。 また、「パウロ(フォンセカ監督)は、主将の腕章を巻いたテオがデ・ヘアに挑戦しようとした時、困惑したはずだ」と指摘。「プリシッチが決意をもってペナルティーマークに向かうことはなく、アメリカ人選手はミラン在籍年数とテオの階級をリスペクトし、バースデーゴールをプレゼントすることに決めた」と説明した。「映像からは、クリスティアンが近寄ろうとすらしていないのがはっきり分かる」と付け加えている。 なお同メディアによると、フォンセカ監督はハーフタイムに1本目のPKはプリシッチが蹴るべきであることを「明確にストレートに」伝えたという。しかし後半、再びPKの笛が吹かれると「(フィカヨ)トモリがボールを手に取り、友人のエイブラハムに手渡した」と指摘。今度はプリシッチがボールを要求したものの、「元ローマFWはボールを渡さず、右手で彼を遠ざけたため、フォンセカがベンチから大声を上げた。しかし、誰もイングランド勢の命令拒否を止めるために何もしなかった。主将として、指揮官の意向をリスペクトさせるべきだったテオ・エルナンデスさえも」とミランの選手たちの行動を疑問視している。 そして「フランス人選手にとってさらなる重大な過ちだ」と非難する一方で、「フォンセカによると、最も責任がある2人はタミーとフィカヨだ」と主張。「この2人は、プリシッチからキッカーの座を奪うことを考えてはならなかった」と指摘している。