KABA.ちゃん 性別適合手術を受け戸籍上も女性に 常に貫いてきた“自分らしい生き方”とは
■KABA.ちゃんが思う“自分らしさ”とは
自分にできることを模索する中、たどり着いたのが、自身の経験を語る講演会です。2月に開催されたふじみ野市での講演には、約300人が集まりました。 森アナ:時代変わったなって思いますか? KABA.ちゃん:はい。小さい子たちに「私はこういう人間で、男性から女性に変わった」って一通り話したことがあって。今までだったら「コソコソ…」とかあるかなと思ったんだけど、中には「かっこいいじゃないですか」って言ってくれる(子がいた)。小学生とか中学生くらいの子たちです。「別にそういう人っていてもよくないですか」って。昔だったらこういう意見じゃなかったかもって。そこが自然と受け入れられる世代になってきている。いろいろな形があるんですけど、発信していかなきゃいけないんだなって逆に思いました。そうすることが「そういった(性的マイノリティーの)人たちがいても、全然おかしいことじゃないんだよね」って思ってくれるきっかけの一つになるのかなって、私はその時に思いました。
森アナ:今日お話を聞いて、KABA.ちゃんの生き方自体に世の中が追いついてきた、そんな20年だった気もする。 KABA.ちゃん:カツラ時代はちょっと早すぎちゃって(笑)。時代よりも先に行っちゃうんです。だから「みんながついてこられない」って言われたんですけど、でも私みんなのこと考えて生きてなかったです。自分が自分らしく生きたいと思ってただ生きているだけなので。 森アナ:KABA.ちゃんにとって、自分らしさって何ですか? KABA.ちゃん:私の自分らしさか…やっぱり後悔しない生き方を選んでいることなのかな。自分に正直とか、そういった言葉しか当てはまらないかな。それには山あり谷ありなんですけど、それでも自分を信じて、自分のやりたいこと、自分が願っていることに向かって歩んでいっているので、それが私の自分らしさなのかな。