<マウンテンドクター>杉野遥亮主演、壮大なスケールで描く山岳医療ドラマに「命と向き合う姿にぐっとくる」と反響 まだ間に合う1~3話を振り返り
杉野遥亮演じる青年医師・宮本歩が、さまざまな思いを抱えた山岳医や患者と触れ合い、現実と向き合いながら成長していく姿を、圧倒的なリアリティーと壮大なスケール感で描く山岳医療ドラマ「マウンテンドクター」(カンテレ・フジテレビ系)。7月29日(月)に4話が放送予定で、今ならTVerで1話~3話が無料配信中。まだ放送に追いつけるこのタイミングで、「マウンテンドクター」を振り返ってみよう。 【写真】向井康二が焼き鳥屋の店主を演じる ■第1話あらすじ 北アルプスの麓にある長野県松本市で生まれ育った宮本歩は、ある大切な約束を胸に医師になった整形外科医。11年ぶりに地元に戻り、松澤周子(檀れい)が院長を務め、同級生で麻酔科医の村松典子(岡崎紗絵)がいる信濃総合病院に勤務することになるが、着任早々、整形外科と山岳診療科を兼務するよう命じられる。山岳看護師の鮎川玲(宮澤エマ)によると、山岳診療科は、山で起きた病気やケガの対応と、週1回の山岳外来での診察、さらに、土日には山小屋で泊まり込みの勤務も行うという。事前に何も聞かされていなかった歩は突然の話に戸惑うが、周子には何やら狙いがある様子。 しばらくして、外来で診察中の歩の元に、近くの山で遭難事故が発生したとの知らせが入る。周子の指示で、歩は早速、救助用のヘリに乗って現場へ。しかし、眼下に北アルプスの山々が見えてくると、ある記憶がフラッシュバックし、徐々に呼吸が荒くなっていく。 現場では、登山用の装備とは思えない軽装の若者6人組が倒れていた。そのうち、ケガを負った2人の応急処置を終えた歩は、彼らから病院へ搬送するよう救助隊に指示。ところが次の瞬間、転んで胸を打ったという別の1人が、胸が痛いと苦しみ出す。患者の意識レベルが低下していくなか、原因がわからず歩の焦りがピークに達し…。 病院に戻った歩は院長室を訪ね、なぜ自分が山岳診療科に配属されたのか周子を問いただす。するとそこへ、周子から呼ばれた白衣姿の男が入ってくる。男の名は江森岳人(大森南朋)。同じ病院の循環器内科医で、歩と同じく山岳診療科兼務。そのうえ、国際基準の検定に合格した医師だけがなれる国際山岳医だった。 初回は“山岳医療科”に始まり、山岳医療チームMMT(マウンテン・メディカル・チーム)が誕生する経緯が描かれた。SNSでは、放送前から「壮大なスケール、命と向き合う姿にぐっとくる」「すでにハラハラドキドキ」の声が寄せられ、「焼き鳥屋のしんちゃんいいこと言う」と焼き鳥屋の店主を演じる向井康二(SnowMan)の姿にも注目が集まっていた。 ■第2話あらすじ 復帰早々、周子からMMTのメンバーに任命された歩だったが、チームのリーダーで救急の小宮山(八嶋智人)は山岳医療に否定的で、たとえ山で起きた事故であろうと、患者は病院で治療すべきと考える人物だった。さらに、循環器内科の掛川(近藤公園)と麻酔科の典子もモチベーションが低く、歩はがく然。当然、山小屋の泊まり込み診療ともなると誰一人として手を挙げず、初回は歩と典子が山へ向かうことになる。 山小屋に着くと、野口七海(西原亜希)と大地(横山歩)親子が診療所にやって来る。2人はこの日が初めての登山だといい、大地は母親との登山が恥ずかしいのか、どこか七海に反発している様子。そんな親子の姿をほほ笑ましく思いながらも、その格好を見た歩は、大地がボロボロのスニーカーを履いていることが気になる。 翌日、山小屋で診療中の歩と典子のもとに、山頂へ向かっていた七海が崖下に滑落したという連絡が入る。大地も腕を負傷しているらしいが、天候が怪しく救助のヘリは飛べない。歩と典子は現場へ急行し、崖下の七海の救助を試みる。歩たちは七海を救出し、なんとか山小屋まで運んだが、そこで七海の容体が急変。本来ならすぐに病院へ搬送したいところだが、動かすことができない事態に。駆けつけた救助隊にひとまず大地だけを引き渡し、七海の救命にあたる歩。設備の整わない山小屋診療所で、どうすれば命をつなげるのか悩んだ歩は、病院にいる玲にあることを頼む。その頃病院では、小宮山たちが、搬送されてきた大地の様子がおかしいことに気づき…。 2話では、院長の松澤からMMTに任命された宮本だが、他のメンバーはモチベーションが低いという困難な状況に直面する様子が描かれた。SNSでは、放送前から聴者からは「山岳事故の怖さが伝わってくる」「患者を殺したって…江森先生に何があったの?」「早く続きが見たい」などと期待のコメントが集まっていた。 ■第3話あらすじ 高原にある神社で安産祈願をするため、友人と山に登った松田結衣(畦田ひとみ)が、道中で突然倒れ、ヘリで運ばれてくる。妊娠5カ月の妊婦ということもあり胎児への影響が心配されるが、検査の結果、問題はなく、一晩入院して経過観察することに。 ところが結衣は、駆けつけた父・健作(おかやまはじめ)に連れられ、なかば強引に退院。実は、結衣は江森が一年前に山で死なせたという倉持菜月(舟木幸)の娘で、江森を訴えている遺族だったのだ。退院の際、健作は江森を“人殺し”だと触れ回り、院内は一時騒然となる。周子は「気にする必要はない」と一蹴するが、早紀(トラウデン直美)によると、どうやら完全なデタラメとも言えないらしい。 聞けば、江森は1年前に落石事故で負傷者たちの救命に当たった際、激しい外傷を負った菜月を助からないと判断。しかし、江森が助かる見込みがないと黒のトリアージを記したにも関わらず、その後、現場で菜月の意識が一時的に回復したという。そのため、遺族は菜月の死の原因は江森の判断ミスで、医療過誤だとして訴訟に。 そのうえ江森は、遭難者の1人で、今はリハビリ中の少年・飯塚亘(森優理斗)に、何やら事故当時のことを口止めしているらしく、疑惑はさらに深まっていく。それでも、江森が救える命をあきらめるようなまねをするはずがないと信じる歩は、独自に事故のことを調べ始めて…。 第3話では、落石事故の現場にいた患者の少年が勇気を出して真相を明かしたことで江森への訴えが取り下げられる様子が描かれた。SNSでは、「江森先生が悪い人でないことは分かったが何を考えているのかはまだ分からない」「江森先生、MMTに復帰してほしい」「江森先生は子ども思いのいい先生だった」など江森の印象が変わったという声が上がっていた。