勝ち組フリーランスだったはずが…年収500万円の44歳Webデザイナー「まさかの年金見込み額」に撃沈
働き方が多様化し、在宅で仕事がしやすい環境が整ってきたことで、フリーランスを本業としている人が増えています。自分次第で収入を増やせる・会社に縛られずに働けるなどの会社員にはないメリットがある一方で、収入が不安定・老後に受け取れる年金が手薄など注意点も。見ていきましょう。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
会社員よりフリーランスがいい?仕事上の人間関係に満足も…
リクルートワークス研究所の推計によると、フリーランスを本業とする人は2023年で約320万人。前年比で実に4%増加しています。フリーランスが増えている背景には、働き方の多様化や副業の自由化、在宅でできるIT系の仕事のニーズが増加していることなどが挙げられます。 令和2年の内閣官房日本経済再生総合事務局の「フリーランス実態調査」によれば、フリーランスを選択した理由として、以下のような結果が出ています。 【フリーランスという働き方を選択した理由】 ・自分の仕事のスタイルで働きたいため…57.8% ・働く時間や場所を自由にするため…39.8% ・収入を増やすため…31.7% ・より自分の能力や資格を生かすため…27.3% ・挑戦してみたいことややってみたいことがある…13.5% ・ワークライフバランスをよくするため…11.9% 「自分の仕事のスタイルで働きたいため」を選んだ人は半数以上。雇われる立場の会社員は、自分のスタイルよりも会社の方針に従うことが重視されます。そうした縛られた働き方をしなくていいのがフリーランスの魅力といえます。 また、コロナ禍以降リモートワークを導入する会社が増えたとはいえ、会社員は基本的にオフィスに出勤しなければなりません。例えば準備で1時間、通勤時間で往復2時間かかれば、毎日3時間が奪われることになります。 フリーランスになれば、その時間を自分や家族の時間として使うことができますから、選択の理由として「働く時間や場所を自由にするため」が上位に来ているのも納得でしょう。 また同調査によれば、フリーランスという働き方の満足度として、「仕事上の人間関係」「就業環境(働く時間や場所など)」「プライベートの両立」の順で満足している人が多いという結果が出ています。 【フリーランスという働き方の満足度(非常に満足・満足と回答した割合)】 ・仕事上の人間関係…85.7% ・就業環境(働く時間や場所など)…82.9% ・プライベートの両立…81.8% ・達成感や充実感…77.3% ・社会的地位…63.1% ・多様性に富んだ人脈形成…60.1% ・収入…37.4% 会社の人間関係が苦痛で会社に行くのが辛い……こんな悩みもフリーランスには無縁です。「仕事上の人間関係」が1位というのも納得でしょう。 一方で注目したいのが「収入」の満足度の低さ。金銭的な部分では「年金」についても注意が必要です。
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