勝ち組フリーランスだったはずが…年収500万円の44歳Webデザイナー「まさかの年金見込み額」に撃沈
年金の手取り額はまさかの…「収入が下がって老後も不安」
フリーランスのWebデザイナーで年収500万円を稼ぐ44歳男性は、最近の不安をこう口にします。 「大学を卒業して就職した会社を半年で辞めました。上司と合わなくて、通勤もしんどいし、会社員はムリだと思って。それでデザインの勉強をしてフリーランスになったんです。最初は苦労したけど、だんだん仕事が増えて、一時は年収1,000万円までいったんですが、どんどん稼げなくなってきて……」 Webデザインをやる人が増えて仕事は奪い合い状態。単価も下がり、ここ数年の収入は右肩下がりに減っているといいます。 「しかも、フリーランスは国民年金しかないじゃないですか。いくらぐらいだっけと思ってこの間調べたら、年80万円ぐらいだって。若い時はあまり意識してなかったけど、あらためて目を疑いました。こんなに少ないんだって」 フリーランスの場合、基本的に将来もらえる年金は国民年金だけです。65歳から年金を受け取るものとして20歳~60歳までの40年間の間、年金保険料を納めていた場合、年金は年82万円程度です。 「前は、会社員よりフリーランスのほうが絶対いいでしょ、俺は勝ち組だって調子に乗ってたんですが、今はたまに会社員が羨ましくなるときがありますね(苦笑)。自分で選んだ生き方なので頑張るしかないですけど、年を取れば取るほどシビアになっていきそうで、老後が不安ですよ」 フリーランスは会社員のように決まった収入はありません。あくまでクライアントや案件ありきですから、仕事を減らされたり契約を切られたりしてしまえば収入減に直結します。フリーランスの良い面だけを考えていると、そうではない現実に苦しむことも。 また、フリーランスには厚生年金がなく国民年金だけのため、老後に受け取れる年金は同じぐらい稼いでいた会社員と比べてずっと少なくなります。 しかも、ここからさらに税金と社会保険料で14万円程度差し引かれることを忘れてはいけません。つまり、手取り額は年68万円、月5万円程度ということになります。少ないと感じている金額よりさらに少ない金額しか受け取れないのです。 対策としては、家計管理をして貯蓄をきちんとしていくこと。付加年金や繰下げ受給で年金を増やすことを考え、iDeCoを活用するというのも1つの方法です。 安心の老後を迎えられるよう、フリーランスや自営業者は会社員以上にしっかり対策しておくことが大切です。
THE GOLD ONLINE編集部
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