【解説】西武が若林楽人と交換トレードで巨人松原聖弥獲得 12球団ワースト得点力改善求め仕掛けた
借金26からの巻き返しを図る西武が、リーグ戦が再開されたタイミングで補強に動いた。24日に巨人松原聖弥外野手(29)を若林楽人外野手(26)との交換トレードで獲得した。 【写真】5月の日本ハム戦でサヨナラ本塁打を放ち、跳びはねる若林 打力向上の起爆剤を求めて仕掛けた。首位ソフトバンクと25ゲーム差で最下位を走る。チーム打率2割1厘、148得点はともに12球団ワースト。0封負けした21日のオリックス戦で、32イニング連続無得点の球団ワースト記録を更新するなど得点力不足は深刻だ。 開幕から4番に座っていた新外国人アギラーは右足首痛で離脱し、復帰の見通しが立たない。長打が期待されたコルデロも2軍調整中。外野手では、加えて蛭間が左手首痛で離脱した。突出した選手がおらず、レギュラーが定まらない状態が続いており、21年に12本塁打と1発もある松原に白羽の矢を立てた。 ◆若林楽人(わかばやし・がくと)1998年(平10)4月13日生まれ、北海道・白老町出身。5歳から野球を始める。小6で日本ハムファイターズジュニアに所属。駒大苫小牧2年春の全道大会は1番外野手で準優勝。駒大では1年春にリーグ戦デビュー。家族は両親と兄2人、妹2人。177センチ、75キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸は1220万円。父は僧侶で、名前の「楽人」は雅楽を演奏する者を指す言葉が由来。 ◆松原聖弥(まつばら・せいや)1995年(平7)1月26日、大阪府生まれ。仙台育英では3年夏に甲子園出場もベンチ入りせず。首都大学リーグの明星大では5季連続で2部リーグのベストナイン。16年育成ドラフト5位で巨人入団。2年目の18年7月30日に支配下登録。20年7月25日ヤクルト戦で1軍デビューし、初打席初安打。21年に12本塁打を放ち、セ・リーグの育成選手出身者で初の2桁本塁打を記録した。今季推定年俸は2500万円。173センチ、74キロ。右投げ左打ち。