米国債、FRBのタカ派的なシグナルから回復へ-MLIV調査
(ブルームバーグ): 今年最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の日に、2013年以来最悪の米国債の売りが出たが、その影響は一時的なものに終わる可能性が高い。最新のブルームバーグ「マーケッツ・ライブ(MLIV)パルス」調査が示した。
同調査に対する81の回答の中央値では、来年3月のFOMC会合時には、10年物米国債利回りが現在の約4.51%から4.4%に低下していると見込まれる。
調査は18日に実施。FOMCは同日0.25ポイント利下げを実施したものの、25年中に想定される利下げの回数を減らした。
金融当局の発表を受けて債券相場は急落し、10年物利回りは約12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。FOMC会合日の利回り上昇として13年6月以来の大きさだった。当時は米連邦準備制度理事会(FRB)が資産購入を間もなく減速させるという観測が大混乱を引き起こした。
18日の債券売りをあおったのは、当局者らの25年金利見通しが、合計で2回の0.25ポイント利下げに相当したことだ。9月の見通しでは4回の利下げが想定されていた。
調査の回答者は、当局が最終的によりタカ派的なスタンスに転換する可能性を示唆した。回答者の36%は、FRBが経済活動を促進も阻害もしない中立金利の水準を過小に見積もっていると答えた。4分の1はFRBの中立金利の推測値は高過ぎると答え、39%は正確だと答えた。
回答者の62%が、来年3月には米国債イールドカーブがスティープ化していると予想した。
MLIVパルス調査は、ブルームバーグ・ターミナルの顧客を対象として、FOMC決定直後に、MLIVブログも運営するブルームバーグのマーケットライブチームによって実施された。
原題:Treasuries Will Rebound From Fed’s Hawkish Signals: MLIV Pulse(抜粋)
--取材協力:Tatiana Darie.
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Garfield Reynolds