田植えができない…法面崩落の現場を訪ねると「用水路、排水路も土砂で埋まり水が流れない」土砂災害の危険高まる降水量100ミリ超
今後は、土砂災害にご注意ください。 梅雨前線が停滞している影響で大気が不安定な状態となっている山陰地方。 雨のピークは越えたとみられますが、降り始めからの雨量が各地で土砂災害の目安となる100ミリを超えていて、警戒が必要です。 【写真を見る】田植えができない…法面崩落の現場を訪ねると「用水路、排水路も土砂で埋まり水が流れない」土砂災害の危険高まる降水量100ミリ超 記者 小村ののか 「正午の米子市です。さきほどから強い雨が降り始めました」 一時は小康状態になったものの。 キャスター 小林健和 「午後4時過ぎの米子市内です。先ほどから急に雨脚が強くなり始めました。バチバチと激しい音が聞こえてきます」 梅雨前線が停滞している影響で大気の状態が不安定となった2日の山陰地方は朝から断続的に雨が降りました。 島根県吉賀町では1日から2日にかけ、町内全域2972世帯5609人に避難指示が出されました。 2日午後3時までの72時間降水量は、島根県では吉賀町吉賀で179.5ミリ、益田市匹見で133.0ミリ、鳥取県では岩美町岩井と大山町大山で107.0ミリなどとと、各地で土砂災害の危険が高まる100ミリを超えました。 先月末の大雨で土砂崩れが発生した鳥取県大山町の現場では。 記者 小村ののか 「こちら、ご覧ください。先月の大雨で田んぼの法面が崩れてしまっています」 先月22日から23日にかけて降った大雨の影響で、こちらでは農業水路の法面が崩れる被害が発生したため、稲作に大きな影響が出ていました。 大山町名和土地改良区 齋藤伸一 理事長 「23日の朝に見に来たら用水路が埋まっていて、排水路も土砂で埋まり、水が流れない状態だった」 田んぼに水を入れる用水路は復旧したものの、田んぼから水を流す排水路は土砂に埋もれて使えなくなったため、被害のあった農家では予定していた田植えを急遽中止し、大豆の栽培に切り替えたということです。 大山町名和土地改良区 齋藤伸一 理事長 「構造改善して30年近くたっているのでモグラのあととか畔自体が緩くなっているので、しっかり崩壊に備えていただきたいと思います」