比前大統領の刑事告発を検討 麻薬戦争で殺害、下院委が勧告
【マニラ共同】フィリピン下院の合同委員会は18日、ドゥテルテ前大統領が進めた薬物犯罪対策「麻薬戦争」で容疑者3万人以上が超法規的に殺されたとして、ドゥテルテ氏らを人道に対する罪で刑事告発するよう勧告した。マルコス大統領は19日、告発について法務省が検討すると明言。ドゥテルテ氏が刑事訴追される可能性が出てきた。 ドゥテルテ前政権の基盤政党PDPラバンは19日の声明で猛反発。下院合同委の勧告を「法や証拠の裏付けを欠いている」と批判し、来年の中間選挙を前にドゥテルテ氏の業績を打ち消す「政治的動機」があると主張した。
