西へそれる予想の台風11号　別の熱帯低気圧と“雲のまとまり”にも要警戒

9月はまだまだ台風シーズン。昨夜（1日）新たに台風11号が発生しました。進路図を詳しくみていきます。2日午後3時現在、台風11号はフィリピンの東に位置しています。 中心の気圧は994ヘクトパスカル、1時間に約20キロの速さで北北西に進んでいます。 【衛星画像で確認】台風11号の東に不穏な雲のまとまりが… 今後はさらに発達する見込みで4日には暴風域を伴いますが、沖縄には近づかずに台湾の南の海上を西へと進む予想になっています。（画像①） きのうまでは先島諸島（宮古島・八重山地方）に進むような進路予想になっていましたが、大陸からやってくる移動性の秋の高気圧にブロックされそうで、北上できず西よりに進むという予想に変わってきました。このため沖縄地方には、波にうねりが出るといった影響にとどまる予想です。 ■他にも“台風のたまご”が2つも… しかし他にも台風の卵が発生していますので注意が必要となりそう。今週のポイントは『前半晴れ・後半雨』です。画像からみていきましょう。（画像② 気象衛星「ひまわり」） 2日朝からの雲の様子を見ると、フィリピン付近に台風11号の雲の塊が見られますが、他にも熱帯低気圧が1つ、さらに台風11号の東にも雲のまとまりがあります。今後さらに雲がまとまって発達する可能性がありますので、今後の動きにご注意ください。 ■3日朝の沖縄は各地で晴れ　朝9時の予想天気図 明日3日は、沖縄地方は広く高気圧圏内となります。（画像③ 3日朝の予想天気図）県内各地、だいたい晴れの1日となるでしょう。ただ明日は南風となりますので、湿った空気の影響で少し雲が広がるところもありそうです。 晴れていても洗濯物の干しっぱなしにはお気を付けください。 （RBC気象予報士 松澤まゆ）