プロはなぜ人よりブラックバスを釣るのか?ヒントはその思考方法にあった…!
【その2】ベイトフィッシュを含む『生命感』が何よりも重要!?
伊藤「今日本でバスを釣るとなると、何よりも重要なのは『生命感』。8割? ほぼ10割近いですね。そのくらい釣りをする場所の生命感は重要です。中でもベイトフィッシュの存在はものすごく大切になってきます。バスは生きていくために食べないわけにはいきません。シーズナルパターンさえも、実質的にはベイトフィッシュの動きを追うことを意味していたりもするくらいです。なので、ベイトが目視できれば状況としてはすごく良いですね。近くにそれを狙っているバスがいるかもしれません」 バスと同じくゲームフィッシングのターゲットとして人気のヘラブナは植物プランクトンを好む。その生態をたどれば、バスの行動を予測することも可能なのだ。 伊藤「それからベイトフィッシュにならないような魚。例えばヘラブナの群れがいたりするのも悪くないです。ヘラブナは植物プランクトンを食べますから、そこには植物プランクトンを食べるほかの動物プランクトンやそれらを食べる小魚が集まってくる可能性も高い。逆に言えば、あらゆる生物の生命感がない場所は望み薄と言えると思います」。 ・ベイトが目視できる場所は有望 ・生命感の無い場所は避ける
【その3】良い時間に『スロー』はダメ!
伊藤「1日の釣りの中で訪れる最初の良い時間である『朝マヅメ』は広く探れてバスを寄せてこられるルアーから始めるべきです。朝は時間が限られているわけですから、非効率的な釣りをやっている余裕は無いんです。別に釣れなくたってかまいません。それは例えば、『朝マヅメのローライト時にクランクベイトでは反応を得られなかった』という需要な情報になるからです」
【ノーフィッシュ脱出法】釣れないときのローテーションはパズルのピース集め
伊藤「ルアーのローテーションは、『なにかの変化』に応じて行っていけるのがベストです。例えば、風が吹いたからスピナーベイトに、ピタリと止んだからトップウォーターに、日が高くなって濃いシェードができたからカバー撃ちに……という形ですね。それで釣れれば次のステップに進めますし、釣れなかったらそれぞれの変化とルアーの関係が『その日は釣れない組み合わせ』だという情報になります。こうして言わば『パズルのピース』を集めていって、バスにたどりつくことを目指すんです」