【紅白】米津玄師、8年ぶり出場は「虎に翼」ロケ地、国の重要文化財から「米(よね)さん!」
第75回NHK紅白歌合戦が31日、東京・渋谷のNHKホールで行われた。 シンガー・ソングライターの米津玄師は、特別企画で出場し、前期の連続テレビ小説「虎に翼」(伊藤沙莉主演)のロケ地として使用された愛知・名古屋市市政資料館から主題歌「さよーならまたいつか!」を届けた。 「虎に翼」のスピンオフドラマ「―紅白特別編」の劇中、よねさん(土居志央梨)を呼ぶ声に思われたが、数々の名シーンが生まれた大階段から登場したのは、“米(よね)さん”。ラストは、出演者を背にしての熱唱になった。 同所は、主人公のモデルで、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子さんも実際に働いていた場所。1922年に建てられ、現存する最古の控訴院(現在の高等裁判所)として1984年に国の重要文化財に指定された。ドラマの東京編では東京地方裁判所として使用された。 米津の紅白出場は、2018年に白組で初出場して以来6年ぶり。来年、放送開始から100年を迎えるNHKと、100年の月日を想(おも)う曲「さよーならまたいつか!」という奇妙な偶然も重なり、「これから100年目を迎えるその一幕に、ほんの一瞬であろうとご一緒させて頂けることを光栄に思います。次の100年こそは、そこで生きる誰もが取りこぼされずに済むような世になればいいと願っています」とコメントしていた。 その言葉通り、こん身のパフォーマンス。強い願いを楽曲に込めた。
報知新聞社