Windowsのメモ帳とペイントに新AI機能。被写体の削除や文章の書き換えなど
Microsoftは6日、Windows InsiderのCanaryおよびDevチャネル向けに、AI機能が加わったペイントおよびメモ帳アプリの提供を開始した。 【画像】Generative erase ペイント(バージョン11.2410.28.0)では、生成AIを使った「Generative fill」や「Generative erase」が追加された。Generative fillは、AIにプロンプトで指示することで、選択した範囲にオブジェクト追加などの編集を加えられる機能。選択ツールで範囲選択するとメニューが出現する。Generative fillはSnapdragon搭載Copilot+ PCから利用可能となり、Microsoftアカウントへのサインインが必要となる。 Generative eraseは、選択したオブジェクトを削除し、元からなかったかのようにAIが埋めてくれる機能。ツールを呼び出すと、ブラシを使って削除したいオブジェクトを選べるようになる。こちらはWindows 11搭載PCのすべてのユーザーが利用できる。 そのほか、Cocreatorの拡散ベースモデルの改善や、Image Creatorの提供地域の拡大も図られている。 メモ帳(バージョン11.2410.15.0)では、文章の長さなどをAIが調整してくれる「Rewrite」機能を新たに搭載。適用したいテキストを選択した状態で、右クリックやメニューバーなどからダイアログを呼び出せる。 AIが3つの書き換えパターンを生成するほか、文章の長さ、トーン、フォーマットの3つのオプションがあり、ユーザーの要望に応じて生成結果を調整することもできる。オリジナルはダイアログ内に保存されているため、元に戻すこともできる。なお、一部地域のみの展開で、日本ではまだ利用できない。 そのほか、パフォーマンスの改善も図っており、多くの環境においてアプリの起動速度が35%以上向上したとしている。
PC Watch,宇都宮 充