11兆円規模ETFのリバランス、エヌビディア買いアップル売り誘発へ
S&Pの広報担当者は、指数変更の可能性についてのコメントを避けた。
ステート・ストリートのSPDR米州リサーチ責任者マット・バルトリーニ氏は、XLKが同ファンドのルールと方法論に従ってリバランスを行うと述べた。同ETFは分散投資規制の順守を維持するために設計されたS&Pのベンチマークに連動することが義務付けられており、同ルールは「投資家によく役立っている」と同氏は語った。
XLKでのエヌビディアとアップルのウエートの大幅な調整の基礎となるのは、集中的な投資から投資家を保護する目的で80年余り前に設けられた分散投資規則。このルールでは、分散投資ファンドで組み入れ比率が約5%以上を占める上位銘柄の合計比率が50%を超えてはならないとされる。
XLKでは同規則に反する場合、組み入れ上位銘柄で最も小さい銘柄の比率が切り捨てられる。この独自ルールのため、エヌビディアはXLKで組み入れ比率が大幅に少なくなっており、今四半期の同ETFのリターンがS&P500情報技術指数に5ポイント強後れを取る状況につながっている。
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原題:Big Reshuffle of $71 Billion ETF Looms as Nvidia Surpasses Apple(抜粋)
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Lu Wang, Isabelle Lee