ペンが走り続ける驚きのなめらかさ。ぺんてるの新作ボールペンに注目【今日のライフハックツール 】
油性インク最クッキリ。濃厚な黒の発色が美しい!
先ほど、インクフローがゲル/水性インクのよう…と述べましたが、実のところ、インクの発色もゲルに近い鮮やかさがあります。 油性インクは鮮やかさの点でどうしてもゲルに劣り、黒インクも「赤っぽい黒」や「青っぽい黒」になってしまいがち。ですが「フローチューン」の黒は、まさに漆黒に近い濃く深い黒で、視認性も良好です。 ぺんてると言えば、ゲルインクボールペンの「エナージェル」がくっきり濃い黒インクとして知られていますが、書き比べてもむしろ「フローチューン」の方が濃く見えるほど。 油性インクでこの黒さは他になく、なめらかさと合わせて選ぶ価値のあるポイントだと思います。 ただし、たっぷりのインクフローと色の濃さは、デメリットにも。あまりにもインクがダクダクと出て、しかも紙への浸透性が高いため、かなりの確率で裏抜けが発生します。 上写真は厚手の筆記用紙(マルマン/ニーモシネ)に「フローチューン」で書いたものですが、あちこちで裏まで抜けているのが見て取れるでしょう。手帳用の薄い紙ならさらに抜けるはずで、とりあえず手帳用の筆記具としては使いにくいかもしれません。 また、紙にインクがたっぷり吸われることで、描線もかなり太ってしまいます。 比較すると「フローチューン」0.3mmと「ジェットストリーム」0.5mmの線がほぼ同じぐらい。狭い紙面に情報を詰め込みたい人、細かい字をみっちり書きたい派の人には、ちょっとおすすめしづらいかもしれません。 それでも、低粘度油性の中でも最強クラスのなめらかさと、くっきりと濃い発色は、確実に「フローチューン」でしか味わえないものと言えるでしょう。 なめらかさに関しては、筆圧をかけることでコントロールしやすくなる特性もあって、意外とユーザーを選ばない書きやすさもあり。低粘度油性がスルスルしすぎて苦手という人も試す価値はありそうです。 今日のライフハックツールをもっと見る>> Source: ぺんてる, Amazon.co.jp
きだてたく(文房具ライター)