新型三菱「トライトン」こそ、都会でも郊外でもモテる一台でした
北米ではタキシードを着て、パーティー会場に乗りつける人もいるピックアップトラック。ロサンジェルスとかだと、大型ピックアップを得意気に乗っているオヤジさん、見かけますよね。そんなこと、日本でもどうでしょう。 2024年、新型ポルシェ マカンは電気自動車に生まれ変わります
ド迫力ボディ! なのにエレガンスが薫ります
三菱自動車が、2024年2月に1トンピックアップ「トライトン」の日本発売を開始しました。堂々たるフロントマスクに「ヤマブキオレンジメタリック」なるイメージカラーがよく似合う、全長5.3メートルのボディ。 奥行き1525mmもある大きな荷台をもつスタイルは、日本ではなかなかお目にかかれません。競合といえば、トヨタ・ハイラックスぐらいです。トライトンのほうが、ハイラックスよりアグレッシブな顔つきです。で、もちろん、スポーティなんですが、どことなくエレガンスな感じ、しませんか?
トライトンに、24年3月に山梨県の本栖湖と富士ヶ嶺(ふじがね)周辺で試乗した印象をひと言でいうと、オンもオフもいける! というもの。SUVにもちょい飽きたなあと思っているオヤジさんに、いいのではないでしょうか。 広告宣伝では「Power For Adventure」という惹句が掲げられているうえ、北米ユタかネバダでしょうか、オフローダーに人気の岩場で土煙をあげて疾走中のイメージが使われています。それだけ見ると、あの子と乗るにはちょっと……と腰が退けぎみになるかも。
トライトンは、たしかに、高い4WD性能をセリングポイントにしています。あの競合より選択モードの多いドライブモードセレクターをはじめ、ランサーエボリューション譲りの「AYC(アクティブヨーコントロール)」、それにパジェロで鍛えた「スーパーセレクト4WD-Ⅱ」を搭載しています。
オンもオフも期待以上の面白さ
実際に、私も富士ヶ嶺オフロードで試乗しました。いやー、すごい性能っぷりです。急勾配の岩場の登り下りだろうとお手のもの。ドライブモードは「グラベル(砂利)」で、スーパーセレクト4WD-Ⅱは「4HLc」(センターデフロックのハイギアード4駆)を選びました。 道に応じて駆動方式を切り替えて走るのが、オフロードコースでの楽しさ。2439cc、4気筒インタークーラー付きターボディーゼルエンジンは、470Nmもの太いトルクを1500rpmと比較的低い回転域から発生するうえ、サスペンションアームがよく伸びてタイヤの接地性が確保されるのでしょう。センターデフロックなしの「4H」でも結構いけちゃいます。