「もっと期待していた」17歳の露テニス選手がパリ五輪の運営に苦言 環境面の不備訴え「過酷で、死ぬかと思った」
「史上最も環境にやさしい大会」の実現を謳ったパリ五輪において、最後の最後まで尽きなかったのが、競技場の外での“問題”に対する苦情だった。 【画像】選手たちから苦情殺到 パリ五輪選手村の全容をチェック サステナビリティを考慮した大会組織委員会がさまざまな工夫を凝らし、環境面は整備された……はずだった。しかし、いざ開幕をすると、何よりもコンディション作りを最優先とする選手たちから「最悪だ」とクレームや改善を要求する声が殺到。現地時間8月11日の大会終了後も余波は広まっている状況だ。 今大会に「個人」として参加した選手も小さくない不安を抱えていた。このパリ五輪に「中立選手」として参戦し、テニス女子ダブルスで銀メダルを手にしたミラ・アンドレーワ(ロシア)は、現地時間8月22日にテニス専門のYouTubeチャンネル『What The Blog』に出演。運営側に対して「もっとサポートがあるものだと期待していた」と告白。さらに赤裸々にパリ五輪に対する感想を語った。 「私はローランギャロス(全仏オープンの愛称)のようになるのだと思っていました。でも、私たちが宿泊したホテルに着くと、部屋にはリンゴが一箱と、冷蔵庫にコーラが入っている。それだけだった」 さらに「大会の終わりの方に選手村に行きましたが、そっちの方が少しだけましだったと思う」と訴えた17歳は、こうも続けている。 「ホテルの料理は全体的に振り返れば、別に悪くはなかった。チキンに、米、あとはポテト。それにリンゴとコーラね。まぁ健康的な食べ物だと思う。でも、体重は2キロも減ったわ。とにかく精神的にかなり過酷だったと思うし、死ぬかと思った。正直、最悪の事態も予想していたから、私はかなりいいプレーをしたと言える」 ありとあらゆる問題が噴出したパリ五輪。現地時間8月28日からはパラリンピックが始まるが、選手たちの抱える懸念材料はいまも拭いきれていない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]