生田斗真×古田新太が「戻る場所」、改めて劇団☆新感線を語る
◆「斗真が生まれた頃は、ライブハウスでお芝居やってた」(古田)
──この公演中に40歳を迎える生田さんですが、古田さんから40代に向けてのアドバイスは、なにかありますか? 古田「オイラ、劇団に入って今年で40年だからね。オイラが新感線に入ったとき・・・大阪のライブハウスでお芝居をやってた頃に生まれてるのか」 生田「そうですよねえ」 古田「そんな斗真とか倫也みたいな信頼できる後輩が、もうすぐ40になるっていうのに、まだオイラと遊んでくれるっていうのが本当にありがたいです」 生田「古田さんが40歳のときは、新感線は『アカドクロ(髑髏城の七人)』(2004年)とか、その辺り?」 古田「かな。でも40歳とか、なにも気にしていなかった。45を超えてから『あ、ダメだ。腰が! 首が!』みたいな」 ──正念場は5年後ですか。 生田「いや、そういうことも楽しめればいいなあとは思いますけどね」 古田「それは大丈夫。なにかあったら、すぐに医者を紹介します。だいたい痛み止めの注射を打っときゃあ、なんとかなるもんですよ(笑)」
◆ ちなみに…2人にとって「美しいもの」とは?
──今回、生田さんが演じるのが「誰をも一目で魅了する美貌を持つ男」ということで、「すごくきれいなもの」と聞いて、お2人が思いつくものってなんですか? 古田「オイラは楽器かな。弦楽器も打楽器も、楽器はどれも美しいと思うし、発明した奴はすげえなって思う。管楽器とか、どういうつもりで思いついたの? って思うけど、なにかしらの美意識がないと、ああいう形にはならないでしょ? パソコンとかは『無粋だなあ』と思うけど、楽器は美しいなと思いますね」 生田「ハイキングが結構好きなんですけど、やっぱり頂上まで登ったときの景色は美しいですよね。つらい思いをして登ったぶん、感動もたくさんもらえる」 古田「自然! 自然はなんか、ずるいよなあ(笑)」 生田「確かにね。屋久島が好きなんです。登ってる時間も長いですし、達成感と景色が本当にいいです」 ──この芝居もまた、3カ月以上に渡る長丁場ですから、ゴールの景色と達成感がすごそうですね。 生田「そうですねえ。まだまだ本当になにも見えないですけど、本当に楽しみたいですね。一回一回を」 古田「ただ今回、メインキャストが粟根(まこと)以外は全員既婚者なんで(笑)、東京だと終わったあと、みんな家に帰んなきゃいけないんですよ。でも博多と大阪(の公演期間)が長いから、そのときは『よーし、みんなメシ行くぞ!』って言えるのが楽しみです」 ◇◇ 『バサラオ』は7月の福岡、8・9月の東京公演を経て、大阪は10月5~17日に「フェスティバルホール」(大阪市北区)で上演。チケットはS席1万6500円、A席1万2500円、ヤングチケット(22歳以下)2200円で、9月1日から発売開始。