国連、ガザの予防接種で「底力」 清田保健局長、早期停戦訴え
【エルサレム共同】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏保健局長が16日、パレスチナ自治区ガザで実施したポリオ予防接種で接種率9割の目標を達成したことを巡り「国連機関や支援団体、現地の保健所が協力して底力を見せられた」と成果を語った。戦闘が続く中、移動が制限され「異常な状況での接種だった」とし、早期停戦を求めた。 清田氏はガザ南部からオンラインで日本メディアの取材に応じた。接種の対象地域では限定的な戦闘休止措置が取られたが、対象地域外では戦闘が続き、移動の際は安全が保障されない状態だった。職員らの移動が遅れることもあったとし「戦時下の現実を見た」と説明した。