島根県内の市町村で初 歴史公文書や資料を保管する文書館を設置 松江市、2026年度中の開館目指す
松江市が歴史公文書や地域に残る歴史資料を保管する文書館を設置する。島根県内の市町村では初めてで、2026年度中の開館を目指す。 市内の公文書は23年1月に改定した「文書取扱規程」で最長30年の保存年限を定める一方、専門職員が歴史的な価値を認めた文書は歴史公文書として永年での保管を認めている。文書館で歴史公文書を保管した上で、市民らに公開することで地域の歴史継承や行政情報の把握に活用してもらう。 現在、閲覧時に必要な公文書公開請求の手続きは文書館へ移管後不要となり、個人情報に関わる書類を除いて全て公開する。公文書や歴史資料の目録をデータ化し、検索できるようにする。 24年度中にパブリックコメント(意見公募)を経て具体的な整備計画を固め、25年度に実施設計に取りかかる。26年度に現在の市環境センター(学園南1丁目)を改修し、文書館と埋蔵文化財調査センターを立ち上げる。 12日の定例会見で明らかにした上定昭仁市長は「資料を通して松江の歴史を共有し、次世代に伝えたい」と話した。