【韓国】逮捕令状執行を拒んだ尹錫悦大統領へ批判報道続く「警護要員、支持者を盾に逮捕逃れた」
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領逮捕を失敗した翌日の4日、韓国各メディアは、逮捕令状に応じなかった大統領への批判が多かった。また逮捕できなかった高位公職者犯罪捜査処(公捜処)への批判も続いた。 公捜処は3日、約6時間の対峙(たいじ)の末、尹錫悦大統領に対する逮捕令状の執行に失敗した。約150人の逮捕組を官邸内に投入したが、大統領警護処の肉弾防御戦に阻まれ、内乱容疑者の身柄確保に失敗した。 総合紙の東亜日報は4日「内乱頭(首謀者)容疑を受けている尹大統領が、警護要員や支持者を盾に、逮捕の危機を免れたという指摘が出ている」と報じた。さらに「昨年12月の対国民談話で“弾劾であれ、捜査であれ、堂々と立ち向かう”という姿とは正反対だという批判も提起されている」とも伝えた。 公捜処は3日午前7時20分ごろ、ソウル市内の大統領官邸前に到着した。警察含め約3000人が集まった。執行には検事3人を含む公捜処関係者約30人、警察約120人が官邸敷地内に入った。警護処2次阻止線までは突破したが、官邸建物前の最後の阻止線を突破できず、「現場人員の安全憂慮」を理由に逮捕を諦めた。 逮捕を諦めた直後、与党・国民の力クォン・ヨンセ非常対策委員長は「今後(公捜処の)このような試みは絶対にあってはならない」とし「深い遺憾を表す」と話した。一方、最大野党・共に民主党のパク・チャンデ院内代表は「国民は今日の状況を見守りながら、尹錫悦のみっともない姿とみじめさを再び確認されただろう」と話した。