「日本に恩返しがしたかった」 フランス人が貴重なボランティアに参加 感激した「素晴らしい学び」とは
神社やお寺は、日本の歴史や伝統的な文化を感じられる場所のひとつ。日本で見つけた驚きや感動について発信しているフランス人YouTuber、オレリアン・プダさんはお寺が大好きだといいます。そんなオレリアンさんが、お寺のお掃除をするボランティアに参加。貴重な体験をして、感激したことを伝えています。 【動画】フランス人が感激した「素晴らしい学び」 ボランティア参加で得たものとは 実際の様子 ◇ ◇ ◇
「日本文化の一部に身を置ける。たとえ1日でも大きな価値」
オレリアンさんが訪れたのは、千葉県市川市にある日蓮宗法華道場・本光寺。「寺院は日本文化のひとつですから、とてもありがたい機会です」と、ボランティア参加はとても勉強になると、お寺が見えたところから気持ちが高まっている様子です。まずは住職さんから、お掃除についての心がまえを聞きました。 心の中のチリやホコリ、ゴミを落とすイメージを持ち、一つひとつ丁寧に集中すると「意識というものも無になる時間」が訪れると話した住職さん。「ただお掃除をするだけではなく、自分の内面、内側を見つめながら、お掃除していただければと思います」と説明しました。 その話に真剣に耳を傾けたオレリアンさんは、「すでに素晴らしい学びです」と感激。「お寺のお手伝いをしながら瞑想ができる。日本文化の一部に身を置ける。たとえ1日でも大きな価値があります」と、期待に胸を膨らませます。 お掃除のため本堂へ向かうと、「すごい……」と息をのむオレリアンさん。数珠の持ち方をレクチャーされ、祭壇にあいさつをすると、本堂の装飾に目を輝かせます。間近に見るのは初めてのものばかりで、「神聖な空間です。深い伝統文化を感じます」と、日本文化に根づく豊かな歴史を感じられると感慨に浸ったようです。 作業の説明を受けて、いよいよお掃除がスタート。まずは窓とすだれのお掃除です。すだれをはずしてホコリを取り、窓や窓枠を拭くことになったオレリアンさんは、「日本にはいつも恩返しがしたかったから、こういう活動に参加できてうれしいです」と話します。 境内でバケツに水を汲みながら、「これは最高のお手伝いです。教えと一体になれる感覚。普段から憧れている風景の裏側に立っています」と、貢献できることにモチベーションが高まっている様子。無言で作業する姿からは、オレリアンさんがとても集中し、心を込めているのが伝わってきます。