学校休業「5月いっぱいくらいは」 神奈川知事「個人として思っている」
神奈川県の黒岩祐治知事は28日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大によって休業が続いている学校の再開について、「5月いっぱいくらいは休業要請という形でお願いせざるを得ないんじゃないかなと私個人としては思っている」と述べた。
黒岩知事は政府の緊急事態宣言が延長される場合には学校の休業も延長すると指摘。 一方、延長されなかった場合については「教育委員会としては緊急事態宣言が解除された場合についても児童・生徒の安心安全を第一に考え、一定の休業期間を経るなど慎重に判断する必要がある(としている)。(5月)6日に解除された場合には7日、8日は準備期間として休業要請し、再開は早くても11日になるとお考えのようだ。それから段階的に分散登校や時差通学とかしながら時間をかけて元に戻していくと考えているよう」と教委の考え方を説明した。 そのうえで、「私としては、いまの状況からすると5月いっぱいくらいは休業要請という形でお願いせざるを得ないんじゃないかなと私個人としては思っている」と述べた。
感染収束に向かっているかがポイント
現時点で5月いっぱい休業が必要だと考える根拠について記者に問われると、黒岩知事は感染者数がポイントになると語った。 「感染者の数。これが収束に向かっているかどうか。ここ最近の数字、ちょっと抑えられているかなという感じはする。昨日なんか神奈川県は一桁。このまま一桁、そしてゼロという状態になれば収束に向かってきたかなとみなさん実感できると思うが、今この時点では『収束に向かっているぞ』と自信を持って言える状態ではない。子どもたちの安心安全を考えるならもう少し時間が必要なのかなというのがいまの私の実感。ただ、県の方針ではなくて、今のわたしの気持ちをお話しているという話」と述べた。