『イカゲーム』シーズン2のレビュー:失速したNetflixの韓国発大ヒットドラマ
新キャラクター登場も、不十分な人物描写
イ・ジョンジェはシーズン1でエミー賞を受賞したが、ギフンの役柄は生き生きとした器用さが特徴だった。彼の演技は喜劇から悲劇まで大きな幅を持ち、最終的に見事に調和していた。しかし今回は、ギフンの「一面的で取憑かれたような姿」をうまく表現しているものの、キャラクターとしての面白さは減少している。 新しいキャラクターでは、チェ・スンヒョンが演じる暗号通貨詐欺によって破産したラッパーのサノスだけが際立っている。サノスは予測不可能で活気に満ちているが、他の新キャラクターはシーズン1で失われたキャラクターたちの劣化版に感じられる。特にオ・ヨンスの狡猾なイルナムやチョン・ホヨンの深く苦悩したセビョクといったキャラクターの不在は、シリーズにとって大きな痛手となっている。
シーズン3で巻き返しなるか
もっと創造的な要素やフォーマットを揺るがすようなひねりや驚きがシーズン3に持ち越されるのかどうかは、依然として気になるところだ。第6話が示すように、シリーズの前提において本質的にワクワクした要素は、完全には失われていない。停滞を感じるとはいえ、スタイルは依然として保たれている。 『イカゲーム』が根本的に壊れているわけではないが、シーズン2は単純にうまくいっていない。 『イカゲーム』シーズン2 配信日:2024年12月26日(Netflix) キャスト:イ・ジョンジェ、イ・ビョンホン、イム・シワン、カン・ハヌル、ウィ・ハジュン、パク・ギュヨン、イ・ジヌク、パク・ソンフン、ヤン・ドングン、カン・エシム、イ・デヴィッド、チェ・スンヒョン、ノ・ジェウォン、チョ・ユリ、ウォン・ジアン、イ・ソファン、コン・ユ クリエイター:ファン・ドンヒョク ※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌