部品製造会社前社長ら特別背任容疑で逮捕 取引先に不正送金する手口で総額約2億受け取りか
取引先の会社に資金を不正に送金し、自身が経営していた会社に約1100万円の損害を与えたとして、部品製造会社・前社長の51歳の男が逮捕されました。男は不正送金された資金の大部分を自分側に振り込ませる手口を繰り返し、計約2億円を受け取ったとみられています。 警察によりますと、会社法違反(特別背任)の疑いで逮捕された「東京衡機エンジニアリング」の前社長・平田真一郎容疑者(51)は、去年2月から4月ごろにかけて、取引先の会社に資金を不正に送金し、自身の会社に約1100万円の損害を与えた疑いが持たれています。 平田容疑者は、取引先の会社から自身の会社に人件費などを水増し請求させ、取引先の会社に余分に送金されたカネのほとんどを自身が関係する口座などに振り込ませていました。平田容疑者は、少なくとも2016年から同様の手口を繰り返し、あわせて約2億円を受け取り、交際していた女性に渡したり、飲食代にあてたりしていたということです。 警察は平田容疑者の認否を明らかにしていませんが、取引先の会社の社長・東尾博充容疑者(48)も逮捕し、カネの流れを詳しく捜査しています。