野党の“協力”不可欠に…30年ぶり決選投票で決着 第2次石破内閣“試練”の船出
■30年ぶり決選投票で決着
午後2時半に始まった総理大臣の指名選挙。1回目の投票では過半数に達した人がいなかったため、221票を獲得した石破氏と、151票を獲得した野田氏が決選投票に進むことに。そして迎えた2回目の投票。決選投票では石破氏か野田氏どちらかの名前を書くことが求められます。それ以外を書いた場合は無効です。そして、1票でも多く票を集めた人が内閣総理大臣です。 額賀福志郎衆院議長 「投票の結果をご報告致します。2人以外の氏名を記載したものが84票。これは当然無効です」 「石破茂君221、野田佳彦君160、他に無効84」 「決選投票の結果、石破茂君を本院において内閣総理大臣に指名することに決まりました」 石破氏は参議院でも総理大臣に指名され、これで103代目の内閣総理大臣選出が決まりました。最初の仕事は各党へのあいさつ回りです。 石破茂総理大臣 「お世話さまでございます」 日本維新の会 馬場伸幸代表 「どうもおめでとうございます。おめでとうございますと申し上げていいのか」 石破茂総理大臣 「難しいです」 少数与党は引き続き、野党の顔色をうかがいながら、厳しい政権運営をしていくことになります。 野党は野党で反省があります。決選投票で出た無効票84票は単なる“死に票”ではなく、自民党政権の存続に役立ちました。 立憲民主党 野田佳彦代表 「やはり野党間の連携をして本当に政権を取りにいくというところの、いわゆる共通認識をまだ作りきれていなかった」 国民民主党 玉木雄一郎代表 「我が党以上の票が、28票以上の票が無効になっている。ここをどうしていくかというのは、むしろこれからの野党第1党・野田代表のリーダーシップが問われると思いますし、やはり基本政策の一致というのを避けないで、きちんと向き合っていかないといけないのではないか」 夕方に組閣人事が行われ、第2次石破内閣が発足しました。とはいえ、第1次内閣は先月1日に発足したばかり。今回は落選した大臣ポストなどを補充する、小幅人事に留まりました。