「乳穂ケ滝氷祭」 5年ぶり復活へ 青森・西目屋村 藩政時代から続く占い行事
滝の氷結具合でその年の作柄を占う青森県西目屋村の「乳穂ケ滝氷祭(におがたきこおりまつり)」が5年ぶりに復活し、来年2月16日に開催されることが決まった。住民の高齢化や人手不足、コロナ禍で2020年を最後に中止されていたが、主催する目屋観光協会(事務局・村産業課)が地元の名坪平地区会と開催に合意した。 乳穂ケ滝は同村名坪平にある高さ約33メートルの滝。冬になると、滝の上からつららと、滝つぼが近づき、巨大な氷柱になる。 祭りは協会と名坪平地区会が共催。滝の凍り具合やたいまつの燃え方などを観察し、その年の作柄を占う神事を行う。藩政時代から続いているという記録があり、伝統的な風習であるとされる。 村の担当者は「再来年以降の開催は未定。地元と話し合いを続けていく」と話した。 寒さの関係で氷柱ができなかった場合や、凍らなかった場合でも祭りは行う。例年続けていた夜間ライトアップは続ける。