『FF5』が発売された日。「この命 燃えつきても!」「その時は オレも仲間……」ドラマチックなストーリーが忘れられない。奥深いアビリティシステムも最高だった【今日は何の日?】
※本記事は、2023年12月6日にアップした記事を再編集したものです。 ジョブチェンジシステムがパワーアップ! 【記事の画像(10枚)を見る】 いまから32年前の1992年(平成4年)12月6日は、スーパーファミコン用ソフト『ファイナルファンタジーV』が発売された日。 クリスタルが砕け散ったことによって甦った暗黒魔道士エクスデスを倒すため、主人公バッツと仲間たちが冒険をくり広げる『ファイナルファンタジーV』。前作『ファイナルファンタジーIV』では主人公のセシルと親友のカイン、ヒロインのローザによる愛憎入り交じる男女のドラマが描かれましたが、本作には明るく爽やかな雰囲気があります。また、それまではなかった笑顔や驚嘆といった“表情”がキャラクターに加わったことも、世界観を明るくしたポイントではないでしょうか。 “世界観は明るい”と書きましたが、プレイヤーを物語にグッと引き込むシリアスな展開も多く、パーティーキャラクターのひとりが仲間や孫を守るために壮絶な死を遂げたり、過去にエクスデスを封印した英雄“暁の四戦士”のメンバーがバッツたちに希望を託して亡くなっていくシーンは胸が張り裂けそうになります。 仲間はもちろん、エクスデスの部下であるギルガメッシュも憎めないキャラクターで人気でした。彼との2戦目の舞台になるビッグブリッジのBGM『ビッグブリッヂの死闘』は人気の曲なのでゲームをプレイしたことがなくても聴いたことがある人は多そうです。何度も戦ったライバルの彼がラストダンジョンで助けに来てくれたときはアツかったですね。仲間のひとりひとりにメッセージを遺していくのが泣けました。 バトルは『ファイナルファンタジーIII』に登場したジョブシステムの発展形で、ジョブ固有のアビリティを覚えられるようになりました。覚えたアビリティは違うジョブにセットできるため、ジョブ固有のアビリティとセットしたアビリティを駆使して戦うことが可能。忍者の“にとうりゅう”と狩人の“みだれうち”を組み合わせて8回攻撃をすることなどもできるので、この組み合わせを考えるのがすごく楽しかったです。 新しいアビリティはアビリティポイントを入手することで覚えていくのですが、“せきぞう”という敵がアビリティポイントを多く落とすので延々とせきぞうを狩っていたユーザーは多いのではないでしょうか。金の針やレベル5デスで簡単に倒せるので狩りやすいんですよね。各ジョブのグラフィックも個性的で、ジョブチェンジによる着せ替えが楽しかったです。 侍の“ぜになげ”がすごく強かったりといろいろな攻略法があるので、学校や会社で情報を交換した当時のプレイヤーは多そう。個人的に驚いたのは、マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に載っていた攻略。主人公の両津勘吉が“オメガ”という凶悪なボスの倒しかたを署長に説明するシーンがあり、自分もそのアドバイス通り魔法剣サンダガのみだれうちで無事に倒せました。このエピソードは84巻に収録されている“ファミコン攻略法教えます!の巻”に載っているのでチェックしてみるとおもしろいかもしれません。 ほかの攻略情報では、自分は『冒険ガイドブック』が好きでした。イラストがたくさん載っていて和む本なので、また読みたい……。 現在は、Nintendo Switch、プレイステーション4、Steam(PC)、スマホ(iOS、Android)でピクセルリマスター版『ファイナルファンタジーV』が発売中です。自分もプレイしましたが、いちばん感動したのはサウンドですね。当時再現できなかった音を使って肉付けしているとのことで、オリジナルのファンが聴くと鳥肌が立つこと間違いなし。 音楽以外も、グラフィックは綺麗ですし操作方法やシステムも便利にアレンジされていて遊びやすくなっているので、ぜひ遊んでみてください!