シャープ、初の社外企業との共創プロジェクト開始 事業アイデアやビジョンを募集
シャープは6日、経済コンサルティング企業ReGACY Innovation Group(以下ReGACY)と共同で、社外企業との共創による新規事業創出プロジェクト「SHARP共創PROGRAM」を発足させた。シャープにとって初の社外の関係者との共創事業となり、スタートアップ企業やクリエイターを対象とし、事業アイデアやビジョンの募集を開始した。 【関連写真】ReGACYの成瀬社長 同社はこれまで“ゲームチェンジャー”の実現を目的に、インキュベーション活動を展開しているが、今回はその一環。「ビジネス・クリエイション」(BC)と「ビジョン・クリエイション」(VC)の2つのアイデアを募集する。 BCでは、同社の4つの主要ビジネスユニットに関わる分野の新規提案をスタートアップ企業や教育・研究機関などから募集、優れた提案には共同で事業化をめざす。募集は6日に始まり、応募締切は9月30日。書類選考や面談を経て12月~25年5月が共創期間、5月末に成果発表のスケジュール。 BCの審査はシャープの種谷元隆専務執行役員CTOを審査員長に、菅原靖文常務、河村哲治常務、小林繁UNグループ長らが審査員。 VCは、社会で実現したい夢を持つクリエイターやデザイナーなどからアイデアを募り、将来的に同社が取り組むべき事業化の可能性を探る。 VCも募集はすでにスタート、10月末が締切。11月から来年1月までが選考期間。審査結果は1月下旬、専用HP内で発表。審査はABBALabの小笠原治代表取締役を審査員長に、スペースデータの佐藤航陽社長、PARTYの創設者・チーフクリエイティブオフィサー伊藤直樹氏、シャープの沖津雅浩社長らが審査員を務める。 シャープではBC、VCとも応募者向けの説明会を8月19日と9月2日の2回、都内港区のシャープ東京ビルで開催する。 今回の共創プログラムについてシャープの種谷専務は「当社の強みであるアセットと社外の共創アイデアを融合することでゲームチェンジャーを実現したい」と意義を強調。 ReGACYの成瀬功一社長は「クリエイターとスタートアップを同時に集めた共創サービスは珍しい。シャープは本気で向き合っていける企業だと感じた」とシャープとの連携の理由を語っている。
電波新聞社報道本部