FRB、ストレステストの大幅変更を検討 法改正を受け
Pete Schroeder [ワシントン 23日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は23日、最近の法改正を踏まえ、銀行のストレステスト(健全性審査)を大幅に変更することを検討していると明らかにした。 ストレステストに用いる仮定のシナリオについて、貸し手側が意見を述べることを認める可能性もあると明らかにした。また、銀行が潜在的損失を吸収するために確保しなければならない資本の年間変動を抑えるため、2年間の結果を平均化する可能性もあるという。 2007年から09年の金融危機を受け導入されたこのテストは、大手金融機関が経済的衝撃を乗り切れるかどうかを評価するものだ。米国の資本制度の中核をなすもので、金融機関が損失を吸収するためにどれだけ手元資金を確保すべきかなどを規定している。 FRBは、提案された変更は全体的な資本要件に影響を与えることを意図したものではなく、近年の行政法の枠組みを大きく変えた最近の裁判所の判決に従ったものだと説明。「変化する法的状況を考慮して現在のストレステストを分析し、その耐性を向上させるために重要な点でテストを修正することを決定した」としている。