【日本市況】株式続落、米雇用統計前に長期金利は一段高-円も軟調
東海東京証券の佐野一彦チーフストラテジストは、特に材料のない中で先物と10年債を中心に売られたと指摘。「海外投資家とみられる投機筋が米雇用統計前に売りポジションを作っているのではないか」と話した。
新発国債利回り(午後3時時点)
為替
東京外国為替市場の円相場は1ドル=158円台前半で軟調に推移。米長期金利が時間外取引で上昇したことを受けてドル買いが優勢となり、8日に付けた昨年7月以来の安値(158円55銭)に接近した。
オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクターは、特段の材料はないものの、米金利の上昇につられてドル買い・円売りがやや強まったと指摘。「米雇用統計の発表前に円が直近の安値を下回っていくような展開は想定しておらず、上下に振れる展開が続く」との見方を示した。
金融機関が外為取引の基準レートとする公示仲値の設定にかけて円は157円台後半まで買われる場面も見られた。
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--取材協力:長谷川敏郎.
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Aya Wagatsuma, Masahiro Hidaka, Saburo Funabiki