インドネシア中銀、金利据え置き-「世界情勢は急速に変化」と総裁
(ブルームバーグ): インドネシア銀行(中央銀行)は20日、政策金利を据え置き、利下げサイクルの一時停止を続けた。市場の不安感と地政学的な緊張により、インドネシア・ルピアが1ドル=1万6000ルピアに向かって値下がりしていることが背景だ。
同中銀は政策金利であるBI金利を6%に維持。ブルームバーグが調査したエコノミスト36人のうち27人が予想した通りとなった。残りのエコノミストは0.25ポイントの利下げを予想していた。
インドネシア中銀は2カ月連続で金利を据え置いた。9月には予想外の利下げに踏み切っていた。
同中銀のペリー・ワルジヨ総裁は記者会見で、「世界情勢は急速に変化している」と述べ、「われわれは米大統領選の結果を含む世界情勢や地政学を議論した」と明らかにした。
原題:Bank Indonesia Holds Key Rate as Rupiah Comes Under Pressure (抜粋)
--取材協力:Norman Harsono、Prima Wirayani.
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Grace Sihombing