新垣結衣「とにかく想像するしかない役」 計り知れない表情力を評価され、自身初の助演女優賞
日テレNEWS NNN
俳優の新垣結衣さん(35)が22日、第33回日本映画批評家大賞の授賞式に出席。自身初の助演女優賞に輝き、難しかったという役作りについて明かしました。 【画像】新垣結衣 「どういうふうに映っているのかを考えていませんでした」 完成した映画を見て驚いたこと 日本映画批評家大賞は、映画人が映画人に贈る賞。1991年に水野晴郎さんが発起人となり、淀川長治さん、小森和子さんといった当時第一線で活躍していた映画批評家たちによって設立されました。本年は、映画批評家ならではの視点で選定された17賞19組に授与されました。 新垣さんは、朝井リョウさんによる長編小説を岸善幸監督が映画化した『正欲』で助演女優賞を受賞。この作品は家庭環境、性的指向、容姿など様々に異なる背景をもつ人々の人生を描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマをあぶり出していきます。 新垣さんが演じたのは、実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返すショッピングモールの販売員・桐生夏月。存在感のある演技で、計り知れない表情力を見せたとして高く評価されました。
■役作りに苦労「自分から見えているものだけが全てではない」
授賞式のプレゼンターには、映画『月』で助演男優賞を受賞し、新垣さんと『正欲』で共演した磯村勇斗さん(31)が登場。花束を受け取ると、新垣さんは「映画賞で助演女優賞をいただくのは人生で初めてです。とてもうれしいです」と挨拶しました。 映画『正欲』については「この作品は私にとっても本当に大事なことをたくさん教えてくれた作品」と思いを述べ、「こういった作品で素晴らしい賞をいただけるのは本当にうれしく思います」と喜びを口にしました。 新垣さん演じた桐生夏月は、周りがいう“普通”と自分との違いを周りに理解してもらえない、という苦悩を持つ役どころ。新垣さん自身とは違いがあったようで「今回演じた役はとにかく想像するしかない役」と語り、「自分から見えているものだけが全てじゃないということをとにかく頭の中において」と、演じながら意識したことを明かしました。さらに「あとはもう想像するのみでした。大変でした。難しかったです」と役作りでの苦労を振り返りました。