【親子で臨んだ中学受験】早稲田合格で大喜び 先輩たちが明かす受験のリアル
2日、Aくんは父親に付き添われてリベンジの渋幕へ。早稲田を落ちたときのために、午後は開智日本橋を想定していたという。そして、午前10時、いよいよ早稲田の発表だ。Sさんは「付き添いから戻ってきた夫と一緒に、ドキドキしながらパソコンをクリックしました。息子の番号を見つけたときには、号泣してしまいました」 早稲田合格の知らせを聞いたAくんは第1志望に合格したように喜んだという。Sさんは言う。「結果オーライだったのですが、市川も東京都市大付属も過去問を見ずに試験に臨んでしまった。今思えばもう少し併願校をしっかり押さえて、対策をしておくべきでしたね」 ■模試直前にマンガ読破 開智日本橋の1年生Bさんは、小3の2月の入塾当初、偏差値は40そこそこ。特に苦手な国語が35と、下のクラスからスタートだった。その後は順調に成績を伸ばすも、ネックは国語。5年の夏には個別で1日に4時間5日間の集中特訓を実施し、自宅でも週に3回、過去問を音読し大問1だけを解く練習を続けた。 「無理なくできるようにやさしめの問題を選び、小説、説明文、論文と幅広くあたりました」(母親のMさん) 努力のかいあって、国語が飛躍的に伸び、全体の偏差値も58程度まで上昇。その結果を受けて、5年の終わりから6年にかけて三田国際、宝仙理数インター、開智日本橋、立教女学院、明治大学付属明治、広尾などを見学し、志望校を絞り込んでいった。 母親のMさんは女子校を推したが、Bさんは共学を希望。中でもBさんが惹かれたのは、国際教育に力を注いでいる開智日本橋だ。「国際バカロレア教育を実践しているのが決め手でした。体験で参加した哲学の授業も面白かった」(Bさん)。Mさんも民間出身の校長に「新しい教育を実践してくれそう」と、好感を抱き、同校の特進クラスに相当するDLCコースを第1志望とし、広尾学園の本科を第2志望、2日は偏差値が同レベルだった明治大学付属明治を受験することに決定。さらに「チャレンジ校」に広尾学園のインターナショナルコースを設定した。第1志望の開智日本橋は、通常クラスのLCクラスを押さえとして、すべての日程に志願書を提出した。