<春に挑む・’20センバツ創成館>チーム力/4 寮生活、規律守り団結 /長崎
創成館の選手88人中85人は、学校の敷地内にある硬式野球部専用宿舎「若竹寮」で生活を送っている。一つの部屋で、学年の異なる4~5人で過ごす日々は、チームの団結力にもつながっており、上原祐士主将(2年)は「プレー中も、仲間が何を考えているか分かるようになった」と話す。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 寮の朝は早い。上原主将は午前5時半に起床し、ストレッチやランニングの後、素振りに励む。午前7時の点呼後には全員で朝食をとり学校へ。放課後は午後8時半まで全体練習をした後に夕食となる。 夕食後も、選手たちは素振りなどの自主練習に、積極的に取り組んでいる。2019年秋の九州地区大会で三番打者を務め、個人打率でチームトップの成績を残した猿渡颯選手(2年)は、四番を任された松永知大選手(1年)と共に、消灯前まで1時間半ほど素振りに励む。 レベルアップを目指し「上半身がぶれているぞ」など、お互いに気付いた点を指摘し合いながらフォームを細かく修正する。猿渡選手は「(松永選手のように)しっかり体重を乗せてバットに力を伝えたい」。ライバル心を胸に秘め、バットを振る。 寮生活をまとめるのは、選手会長の二日一涼介選手(2年)。集合時間に遅刻したり、荷物を散らかしたりする選手がいると、全員を集めて注意するよう呼びかける。新チームが発足してからは、「点呼時は必ず5分前集合」というルールを新たに取り入れた。 二日一選手は「生活の乱れはプレーの乱れにつながる。皆で規律を守って団結し、力以上の結果を出したい」。春の栄冠を夢見て、全員で冬を乗り越える。 〔長崎版〕