「君は素晴らしい仕事をした」 CL決勝後モウリーニョが敗軍の将テルジッチにかけた労いの言葉
惜しくも準優勝
1日(現地時間)、ボルシア・ドルトムントはレアル・マドリードとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝に臨み、0-2で敗れた。 1997年以来の優勝をねらうドルトムントは試合の序盤に主導権を握り、MFカリム・アデイェミやFWニクラス・フュルクルクらが相次いで決定機を迎えた。しかし、得点には至らず前半をスコアレスで折り返すと、態勢を立て直したレアルに対して後半は攻略の糸口がつかめず、逆に74分にコーナーキックからDFダニエル・カルバハルにヘディングシュートを決められて失点。さらに83分にも自陣でのミスからFWヴィニシウスにゴールを決められ、準優勝に終わった。 しかし、アトレティコ・マドリードやパリ・サンジェルマンら強豪を撃破してのファイナル進出が決して偶然ではないことを証明した前半の戦いぶりは見事だったと多くのドイツメディアは好意的に報じている。 この試合を中継したイギリスメディア『TNT Sports』で解説者を務めたジョゼ・モウリーニョ氏もドルトムントに感銘を受けた一人のようだ。試合後にドルトムントのエディン・テルジッチ監督と中継カメラの前で短い会話を交わした同氏は、テルジッチ監督との会話内容を以下のように明かした。 「彼が『とても辛い』と口にしたので、『私との時間が君の助けになることはないだろう。君のキャリアや人生にとってこの敗北は辛いものであるはずだが、君は自分の働きを誇りに思っていい。君は素晴らしい仕事をした』と私は言った」 また、モウリーニョ氏はテルジッチとドルトムントについての感想を問われると、「テルジッチ監督は、ゴールをどうしても決めなければならないというタイプの指揮官ではなかった。これが今日の彼のチームに欠けていた部分。ただし、フィニッシュに至るまでの戦いぶりは素晴らしかった。勇敢で見事だった」と語り、最後の詰めの部分の精度が勝敗を分けたと指摘する一方、ドルトムントの健闘を改めて称賛していた。
構成/ザ・ワールド編集部