【プレビュー】大きく異なる両者の状況。無敗で上位につける広島と4試合勝ち星なしで下位に沈む川崎Fが激突|Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは4月27日から28日にかけて第10節が開催。エディオンピースウイング広島では、サンフレッチェ広島と川崎フロンターレが対戦する。 ●【動画】ガンバ大阪 宇佐美貴史&鹿島アントラーズ 鈴木優磨インタビュー
今季、いまだ無敗を続ける3位の広島と、4試合勝ち星なしで16位に沈む川崎Fが激突する。ここまでの両者の明暗ははっきりと分かれているが、今節はどんなバトルが繰り広げられるか注目だ。 広島は前節、北海道コンサドーレ札幌と対戦し、1-1のドロー。下位に沈む相手に対して勝ち点3を手にしたい一戦だったが、アウェイで先制点を許す苦しい展開を強いられると、同点に追いつき敗れはしなかったが勝ち切る強さを見せることはできなかった。これで直近のリーグ戦2試合ともにドロー。チャンスの数は多いだけに、もう一歩、相手を突き放せていないところは課題となっている。 ただ、24日のJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦では奈良クラブに6得点で大勝。大橋祐紀や満田誠にゴールが生まれたことは好材料で、この流れをしっかり繋げていくことが勝利へのポイントになる。また、怪我で離脱していたマルコス・ジュニオールとピエロス・ソティリウも復帰しており、攻撃陣の選択肢が増えたこともチームを活性化させそうだ。注目したいのは満田。今季リーグ戦ではいまだ1得点。カップ戦のゴールをきっかけに、得点量産といきたいところだ。 一方、川崎Fは深いトンネルに迷い込んでいる。勝利を目指した前節の東京ヴェルディ戦は、10本以上のシュートを放ったが最後までゴールを奪うことができず。スコアレスドローで勝ち点1を拾うのがやっとだった。気になるのは得点力だろう。川崎Fと言えば、攻撃がウリのチームだったが、直近4試合はまさかの無得点。得点を奪いながら圧倒していくのがチームスタイルだけに、現状はかなり厳しいと言っていいはずだ。 序盤戦は失点が多く、そこは修正されてきたが、得点力を失っては意味がない。今節はそんな得点力を改善できるかがポイントになるだろう。広島のスピーディーな攻撃やマンツーマンプレスに対抗しながら、どれだけ自分たちの時間を作っていけるかが重要になる。期待したいのは今季のエース候補であるエリソン。苦しいチームを救うような一撃を奪えるか注目だ。 広島は勝てば首位に浮上できるチャンスがある。一方、川崎Fは敗れれば降格圏に落ちる可能性もあり、重要な一戦となることは間違いない。注目の試合は28日14時キックオフだ。